野呂邦暢『諫早菖蒲日記』

晴。時雨。

久しぶりにプール。帰りにアピタ各務原店に寄ったのだが、コム・サ・イズムと食べ物屋二件がつぶれていた。ちょっと前にCDショップがなくなったばかりなのに。不景気のせいなのか、またイオンとの競争で厳しいのか。本屋もなくならないか怖れる。
 そういえば、イトーヨーカドー各務原店が閉店した(1月16日)ばかりだった。自分が子供のころ出来て、よく行ったものだ。本屋がなくなってめっきり行かなくなったが、中のJTBは最近までよく使った。ここは完全に近くのマックス・バリュー(イオンの系列)に客を奪われたな。これまで29年間、ありがとう。


野呂邦暢諫早菖蒲日記』読了。母が図書館から借りてきたのを、貸してもらって読んだ。幕末の諫早武家の娘からの視点で、時代の大きな変化を遠望しながら、人々の日常を静かな文章で淡々と描いている。およそ誇張のない文章だが、芯があって、意外と読み進めるのに苦労した。野呂は読み巧者の支持を受ける作家だが、なるほどそれも分るような気がした。

ジュリアード弦楽四重奏団の演奏する、ベートーヴェン弦楽四重奏曲第七番(ラズモフスキー第一番)を聴く。素晴らしい曲であり、素晴らしい演奏である。ベートーヴェンの中でも最高傑作のひとつだろう。自分はもともと室内楽が好きなのだが、そのせいもあるだろう、ベートーヴェン弦楽四重奏曲がいちばんいいと思う。その中でもラズモフスキーは最高峰。ちなみに、ブラームス室内楽がいい。
String Quartets (Complete)

String Quartets (Complete)