大澤真幸『「正義」を考える』

よく
通る道にて
晴。椿が咲き出した。
大澤真幸『「正義」を考える』読了。本書の結論めいたことを云えば、現代においては「普遍性」は失われている、ということである。もちろんこれは、ポストモダンの「『大きな物語』は失われた」というのと同じで、特に目新しい考え方ではない。しかし、こうした認識自体が現代においても必要であり、重要だということは、本書そのものが示している。また、本書はその結論だけ読んでおけば良いというものではない。実際読みどころは多いのであり、例えばコミュニタリアンの思想は時代遅れだ、というのなど、挑発的であろう。じっくり読ませて頂いた。記述はとてもわかりやすく、またおもしろいので、大学教養課程の教科書・参考書にしても有益だろうと思う。もちろん一般人が読むのもとてもいい。はやりのサンデルの話なども出てきますよ。

「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学 (NHK出版新書)

「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学 (NHK出版新書)


サッカーのアジア杯、カタール戦勝った! 凄い試合だった。十人になって、一点ビハインドから逆転するとは、日本も強くなったなあ。香川最高です。