網野善彦、石井進『米・百姓・天皇』/川上未映子『ヘヴン』/幸田文『雀の手帖』

曇。雪ちらつく。
網野善彦石井進の対談集『米・百姓・天皇』読了。日録に書く。

米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ (ちくま学芸文庫)

米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ (ちくま学芸文庫)

川上未映子『ヘヴン』読了。日録に書く。
ヘヴン

ヘヴン

幸田文『雀の手帖』読了。幸田文さんの文章は、微かに江戸の匂いがする。これこそ、文化の伝承というものだと思う。こういう醇乎とした日本語はもうほとんど失われてしまったし、また現代にあってこういう文章が書けるとすれば、何かを切り捨てていることになるだろう。しかし、新たな文章の探求に、この文さんの文章などは、力を与えることになる筈である。なお、出久根達郎の解説もいい。
雀の手帖 (新潮文庫)

雀の手帖 (新潮文庫)