エウセビオス『教会史(下)』/鶴見俊輔『竹内好』/宮沢賢治『新編 風の又三郎』/藤木TDC『アダルトビデオ革命史』

日曜日。雪! 数センチだが、積っている。
結局一日中降りつづく。終日氷点下。
エウセビオス『教会史(下)』読了。秦剛平による、きわめて重要な翻訳。人名索引、事項索引、聖書引用索引、教会管区一覧、主要教会管区歴代監督、殉教者一覧、異端一覧その他が付いている。本書はおそらく売れないだろうが、文庫編集部は、気長な目で見てもらいたいと思う。できれば常時入手可能であってほしい本だ。

エウセビオス「教会史」 (下) (講談社学術文庫)

エウセビオス「教会史」 (下) (講談社学術文庫)

鶴見俊輔竹内好』読了。感銘を受けた。残念ながら自分の言葉では上手く語れないので、仕方なく幼稚なことをいうのだが、鶴見も竹内もダサいのだけれども、ダサいから切り捨ててもいいのか、ということである。竹内は自分は読んだことがないし、自分の世代で読んだ人はあまり多くないだろう。鶴見も同じく、はたして今多く読まれているのだろうか。しかし、本書には自分の持っていない視点があるし、現代でも読む価値があると思う。竹内はこんなことを述べているらしい。「正しいことが歴史を動かしたという経験は身にしみて私には一度もないのをいかんせんやだ」(p.163)と。
竹内好――ある方法の伝記 (岩波現代文庫)

竹内好――ある方法の伝記 (岩波現代文庫)

宮沢賢治『新編 風の又三郎』読了。
新編 風の又三郎 (新潮文庫)

新編 風の又三郎 (新潮文庫)

藤木TDC『アダルトビデオ革命史』読了。めちゃめちゃ面白い。日本のAVが海外で高い評価を受けているというのは笑える。日本人は本当にエロ好きだなあ。
アダルトビデオ革命史 (幻冬舎新書)

アダルトビデオ革命史 (幻冬舎新書)


青柳いづみこの弾くクープランを聴く。繊細で洒落た演奏。第13組曲というのは、すべて短調なのか? 続けてドビュッシーを聴くと、時代の違いがまた感慨深い。「二つのアラベスク」ですら柄が大きい。
雅びなる宴 ドビュッシー/クープラン作品集

雅びなる宴 ドビュッシー/クープラン作品集