中原昌也『待望の短編は忘却の彼方に』/ルイ・アルチュセール『哲学について』/笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』

休日。晴。
中原昌也『待望の短編は忘却の彼方に』読了。笑える。嫌々書いている、というのが、ついに芸になっているな。

待望の短篇は忘却の彼方に (河出文庫)

待望の短篇は忘却の彼方に (河出文庫)

ルイ・アルチュセール『哲学について』読了。今村仁司訳。イデオロギーから逃れることは殆どできない。諸イデオロギー間の闘争。哲学と実践。しかし思うのだが、現代においてはイデオロギーよりも、「欲望」の形態の方が重要なのではないか。イデオロギーと欲望は、むしろフェティッシュというべきか。例えば、オタクのフェティシズム。本が好きなどというのも、フェティッシュか。それでどうしたと云われれば、それまでであるが。笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』読了。妄想全開。「シビレル夢ノ水」めちゃめちゃ気持ち悪い。何という奇才! こんなこと書いていたら、普通はおかしくなるよ。
タイムスリップ・コンビナート (文春文庫)

タイムスリップ・コンビナート (文春文庫)