竹内薫、荒野健彦『「透明人間」の作り方』/金子彰子さんの詩集『裸足』落手

晴。
この三日間、昼食はCoCo壱番屋ばかり。遠くへ行くのが面倒になっている。
竹内薫と荒野健彦の共著『「透明人間」の作り方』読了。アニメ「攻殻機動隊」に出てくる「光学迷彩」のようなもの(少なくともそれに近いもの)が、実際に造れるようになってきたらしい。何でも、負の屈折率をもつ物質が、ナノ・テクノロジーを以て構築できるというのだ。その物質で物体をくるむと、光が屈折して中心を迂回するらしい(ただし、現在の技術では、可視光にあたる周波数帯では無理らしいが)。しかし、軍事的に使われそうで怖いな。

透明人間の作り方 (宝島社新書)

透明人間の作り方 (宝島社新書)

やっとしんどい日々が一段落して帰宅したら、金子彰子さんから手作り詩集『裸足』が届いていましたよ! 嬉しいなあ。『二月十四日』の読者に送られたことはツイッターで知っていたが、何故か、自分のところに贈られてくることは失念していました。文学音痴気味の自分ですが、そんなのでも、ページを繰ってみるといい詩だなあと思わずにはいられません。送っていただいて、本当にありがとうございました。
 金子さんの詩の魅力の核心をずばりというのは自分の手に余るので、裏から攻めると、まず、金子さんの詩は、吉本隆明が「ゼロ。なにもない」と言った、難解を衒う、抽象的で無意味な比喩を乱発した「現代詩」「前衛詩」ではなく、また、かといって甘ったるい「ぽえむ」でもない。それだけでも好意をもたずにはいられない。そしておそらく、詩法の厳しさと人生を最終的には肯定する態度が、同居しているのだと思う、と一応書いておこう。
 金子さんのブログはこちらツイッターこちら


夜、底冷えする。この冬一番の寒さらしい。