宮田登『ケガレの民俗誌』/三島由紀夫『純白の夜』/F・ダーウィン『チャールズ・ダーウィン』

晴。
妹一家帰る。
宮田登『ケガレの民俗誌』読了。基本文献。宮田の読み方について、赤坂憲雄の解説には教えられること大だった。

ケガレの民俗誌 差別の文化的要因 (ちくま学芸文庫)

ケガレの民俗誌 差別の文化的要因 (ちくま学芸文庫)

三島由紀夫『純白の夜』読了。これが若干二十五歳の作家の書いた小説だろうか。驚かざるを得ない。フランスの小説のような、冷たいまでに精密細緻な心理描写の光る、最高級の小説である。レトリックも日本の小説派離れしている。そして、読者をぐんぐん引っ張っていく力にも欠けていない。最後の一行も、ぴたりと決っている。三島の小説を評して、よく「作り物」という非難めいたことが云われるが、これ以上の「作り物」があるだろうか。むしろ「古典的」と言いたいのだが。
純白の夜 (角川文庫)

純白の夜 (角川文庫)

F・ダーウィンチャールズ・ダーウィン』読了。著者はチャールズ・ダーウィンの三男。
明日からまた朝が早い。