晴。さすがに朝は寒くなってきた。昼から時雨。
皮膚科。
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ユベール・スダーン指揮、東京交響楽団のシューマン交響曲全集のCDが届いた。マーラーがオーケストレーションに手を入れたエディションで、マーラー版は以前から聴いてみたかったのだ。とりあえず、大好きな第三番から聴いてみた。この曲だけは、(本CDも入れて)四種類のディスク(他は、ハイティンク、チェリビダッケ、セル指揮)を持っているくらい、好きなのである。この曲はかなり手が入っているようだ。全身を包み込むようなぼわーっとした響きがなくなったのはちょっと残念だが、翻って云えば、全体がはっきりと引き締まった。これもいいではないか。弦を削ぎ落とし、管楽器はかなり明瞭に聞えるようになった。スダーンは初めて聴くが、メリハリのついた指揮で、シューマンを生き生きと聴かせてくれる。気に入った。オーケストラも不満はない。これは残り三曲が楽しみになったぞ。
- アーティスト: スダーン(ユベール),シューマン,東京交響楽団
- 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
- 発売日: 2010/09/30
- メディア: CD
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- 作者: ロゲルギスト
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: 文庫
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マリオ・リヴィオ『黄金比はすべてを美しくするか?』読了。本書で話題になっている黄金比とは、次のようなものである。線分ABを考え、その途中に点Cを取る。このとき、三つの線分AC、CB、ABが存在するが、それらの長さがAC:AB=CB:ACを満たすとき、その比を黄金比と呼ぶのである。実際、AC=1、AB=xとおくと、x>0に注意して、
。
よって、黄金比は1:1.6180…となる。この比は、視覚的に美しいとも云われる。
もっとも、本書でいちばん驚いたのは、またしても本論からの脇道である、いわゆる「ベンフォードの法則」というものであった。何でもいい、例えば企業の株価のリストなど、ランダムにたくさんの数字を集めてくる。そして、それらの諸数字の最上位の数を取り出す。最上位にはもちろん0はないので、1から9までの9通りの数字が、等しい確率1/9=約11%で現れてくる筈だと思われる。ところが実際は、「1」が32%、「2」が19%などと明らかに多めになり、逆に「9」は5%ほどだというのだ! これは様々な例において経験的に確かめられており、実際にアメリカではこの法則を用いて、企業の会計詐欺を暴き出すことがなされたほどである。しかし、この法則が成りたつ理由は、まだはっきりしないらしいのだ。これも(黄金比と密接な関係がある)フィボナッチ数列と関わりがあるらしい。
著者はよほど黄金比にやられたらしく、様々な話題と例は、よくもここまで見つけ出してきたものだと思わざるを得ない。詩や絵画など、文系的な話題にも事欠かないから、理系のみならず、文系の人もきっと楽しめることと思う。
黄金比はすべてを美しくするか?―最も謎めいた「比率」をめぐる数学物語
- 作者: マリオリヴィオ,Mario Livio,斉藤隆央
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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