こともなし

散歩にて

晴。少し暖かさが戻った。
今日は「休脳日」。仕事以外は無理に頭を使わない。
でも、ウィリアム・J・ブースマはちょっと読む。

寝る前に、中沢新一の『リアルであること』再読。学生のとき、藁にも縋るような思いで中沢の言葉を待っていた頃に出た本だった。空疎で、本当に酷い時代だった。この後何年かして「オウム真理教」の事件が起こり、中沢はひどいバッシングに合う。それで中沢は随分方向転換し、結局それは、後から見れば、彼のためにもなったと思う。本書を読み返してみると、今から見て新鮮に思えるところもあるが、やはり彼でも、ちょっと行き詰っていたようでもある。あれから日本は、だいぶ変ったのだ。もう嘗てのように、自信に満ち溢れている日本ではない。また、それで結構だと思う。

リアルであること (1時間文庫)

リアルであること (1時間文庫)