東浩紀編『日本的想像力の未来』

晴。
東浩紀編『日本的想像力の未来』読了。頭のいい人たちによる、気持ちの悪い議論。東は「オタクは基本的に要素に反応しているだけである、彼らは実は内容は見ておらず、その要素を動物的に消費しているだけだというのが僕の考えです」(p.242)と言っているが、これは正しいのかも知れないけれど、他人に対する尊厳というもののまったくない態度という他ない。語るに落ちるというか、こんな言い草があるだろうか。こういう人の言っていることがいかにもっともらしかろうが、根本的なところで人間として信用できないのである。これは、アニメだとかマンガだとか以前の問題だと思う。

日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス)

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