岐阜県美術館へ/藤森照信『天下無双の建築学入門』

晴。
多少の時間の余裕があったので、岐阜県美術館の「ストラスブール美術館所蔵 語りかける風景」展を観てくる。感想は日録に書いた。たまに絵を観にいくと、何でも面白く感じるのだった。所蔵品展の方は、芳翠がたくさん出ていて、見ていないものもかなりあったのが収穫。しかし、財政難でも、岐阜県美術館はいろいろよくやっているといつも思う。

藤森照信『天下無双の建築学入門』読了。最後の一節だけ、それもあまり建築と関係ない部分を取り上げて申し訳ないが、さて、夢の中でいちばん安定しているのは、建物と町並みだそうである。これは頷ける。自分も繰り返し見る夢、恐らく覚えている夢のかなりの割合がそうだと思うのだが、これが建物の夢であり、町並みの夢なのだ。町並みの夢がいちばん安定しており、その町並みの印象は(ああ、あの町だなという感じで)現実に存在するものなのだけれども、細部は現実とはだいぶ違っている。或る建物の夢は、いちばん見る頻度が多く、確かにいつも同じ建物だとはわかるのだが、これは現実に存在しないもので、細部も、またその中で起きる出来事も、毎回多少なりとも違っている。これらがどういうことなのかは、自分ではよくわからない。

天下無双の建築学入門 (ちくま新書)

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