雨のち曇。
山田詠美『快楽の動詞』読了。惹句に「抱腹絶倒」とあるが、著者は軽妙に書いているつもりなのだろうけれど、たぶんかなりマジである。だから、クリティカルすぎて、あんまり笑えなかった。「駄洒落の功罪」なんて、マジすぎて怖い。だが、「口の増減」は例外的。しかし、こんなのに笑っている自分を考えると、「やっぱりな」と自分で思わないでもない。
- 作者: 山田詠美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/04
- メディア: 文庫
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パガニーニのヴァイオリン協奏曲第一番を聴く。ヴァイオリンはサルヴァトーレ・アッカルド。この曲は初めて聴くが、曲調は大時代的なもので、正直言ってうんざりさせられるところもある。しかし、終楽章はちょっとモーツァルトを思わせる感じで、これは悪くない。アッカルドのヴァイオリンは音楽的であるが、もっと派手に技巧を振り撒いてもいいような曲だと思う。
第二番も聴いてみる。これも初めて。第一番と比べるとだいぶ落ち着いているが、それゆえ第一、第二楽章はちょっと退屈にも聞こえる。終楽章は有名な「ラ・カンパネラ」であるが、オーケストラは刺身のつまで、リストの編曲の方が曲としてはずっといい。
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番「ラ・カンパネッラ」
- アーティスト: デュトワ(シャルル)アッカルド(サルヴァトーレ),パガニーニ,デュトワ(シャルル),アッカルド(サルヴァトーレ),ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: CD
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