晴。
量義治『西洋近世哲学史』読了。西洋哲学へのキリスト教の関与に目配りした哲学史である。特にカントにおいて、いかにキリスト教が必須になっているのかということは、個人的にインパクトがあった。これではカントが読めていなかったなと、思わされた。とりわけ『実践理性批判』は、再読してみる必要があるかもしれない。当り前の話であるのかどうか、とにかくカントも、敬虔なキリスト教徒だったのである。その哲学も、やはり神なしではいられなかったのだ!
なお、本書の原本は、放送大学のテキストである。放送大学のテキストには、なかなか読み応えのあるものが少なくないと思う。
- 作者: 量義治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/12/10
- メディア: 文庫
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