晴。
川端康成『みずうみ』読了。何となく隔靴掻痒ではあるが、エロスの匂いの満ち満ちた、実験的作品である。文章は感覚的、繊細で、さすがに美しい。それにしても、川端は一筋縄ではいかない。ノーベル賞作家のデカダンスとは、愉快な気がしないでもない。
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荻原魚雷さんのブログを読み始めてひと月くらいになったけれども、大言壮語しないが立派な思索者としてよく感心する。そして文章も立派だ。最近の「日常」というエントリー(こちら)でも、ダメ者っぽいのに不思議な味がある。歳が近いのも、親近感の理由のひとつかも知れない。自分などは大言壮語の癖が抜けなくて、恥かしいようなものだが。