トーマス・マン『だまされた女/すげかえられた首』

晴。
トーマス・マン『だまされた女/すげかえられた首』読了。マンにこれほどはっきり愛欲と死を描いた小説があるとは。二作ともそうである。(ついでに言えば、『ヴェニスに死す』もそうだろう。)理屈っぽい会話をこれでもかと展開していく点は、他の長編小説と変わらない。大変な力量である。

だまされた女/すげかえられた首 (光文社古典新訳文庫)

だまされた女/すげかえられた首 (光文社古典新訳文庫)