ゾンバルト『恋愛と贅沢と資本主義』/加藤周一の対談集

晴。
カルコス。
ヴェルナー・ゾンバルト『恋愛と贅沢と資本主義』読了。題からするとトンデモ本の様にも見えるが、そうでもない。ウェブレンと対になって出てくるのは理解できる。

恋愛と贅沢と資本主義 (講談社学術文庫)

恋愛と贅沢と資本主義 (講談社学術文庫)

加藤周一の対談集『歴史・科学・現代』読了。加藤は大変な教養人であるけれども、三流の西欧人を思わせる。概念の操作は巧みで、どんなことにも理屈を付けられるが、薄っぺらなことが多い。対談相手が一流の人物、湯川秀樹渡辺一夫の場合、それがはっきりする。面白いのはサルトルとの鼎談で、日本文化についてペラペラといろいろ語っているが、よくもサルトルが納得しているものだと思わずにはいられなかった。さすがのサルトルも、サルトル自身よくわかっているのだけれども、日本に対しては精度があまいね。
歴史・科学・現代 加藤周一対談集 (ちくま学芸文庫)

歴史・科学・現代 加藤周一対談集 (ちくま学芸文庫)