森山大道『犬の記憶』/根井雅弘『入門 経済学の歴史』

晴。
プール。万代書店。内がまるで迷宮のようだ。
森山大道『犬の記憶』読了。文章も写真もおもしろい。日々どんどん消えてゆく、日本の土俗性とでもいうべきものが、荒々しいモノクロームで写されている。ダサい? 確かにそうだが、これは稀有なのだ。ここには掘り下げるべきものがある。

犬の記憶 (河出文庫)

犬の記憶 (河出文庫)

根井雅弘『入門 経済学の歴史』読了。経済学の常識の強化が、避けられなくなってきた。今までいい加減にしか取り組んでこなかったので。さるにても、経済学っておもしろいなあ。「比較生産費説」とか、茫漠とした通念ををくつがえされるのが快感だ。それから、経済学が自然科学と違うのは、術語の定義が曖昧なものが多いことだ。だから、色々な数式が出てくるとき、混乱することがある。それでも学が進歩しているのだから、物理学などの感覚とはだいぶ違う。
入門 経済学の歴史 (ちくま新書)

入門 経済学の歴史 (ちくま新書)