熊本家族旅行(第一日)

岩戸山古墳の石人

天気予報では三日間とも雨の予想で、心がけが悪かったかなあなどと云い合いつつ、曇空の下、午前七時前に自宅を出る。岐阜駅からJRで名古屋駅へ、新幹線のぞみ号7:54名古屋駅発に乗換えて、三時間あまりで博多着。いつも思うのだが、トンネルが多すぎて、山陽新幹線は車窓風景がつまらない。駅弁を買って博多からリレーつばめで玉名12:31着。リレーつばめは車内がシックで、新幹線より贅沢な気分になれる。この先も大いに楽しむことになるのが、JR九州の車両のバラエティの豊富さだ。路線ごとに個性ある列車が走っていて、はるばる旅行に来たという気持ちにさせてくれる。
 玉名駅駅レンタカーを借りて山鹿まで。チブサン装飾古墳が目当てで、山鹿市立博物館の職員が案内してくれる(要予約)。さほどの雨ではないが、傘をさしながら、古墳見学。内部の彩色はあまりよく見られないという話だったが、朱色など意外とはっきりしている。まずまず。チブサンと関係のある、近くのオブサン古墳も訪ねる。晴れていたらなあ。まあ、仕方がない。
 高速に乗って八女(やつめ)、岩戸山古墳へ。これは磐井の墓だということがはっきりしている。岩戸山歴史資料館の職員の方が、石人石馬などの展示品の解説を、実に懇切丁寧にしてくれた。今は(公平な視点ということで)磐井の「反乱」とは言わない由。古墳を歩いているとき、見たことのない大きな鳥が二羽いて驚く。帰ってから調べるとカササギということで、九州の人には珍しくないということがわかった。教えてもらった石人山古墳も訪れる。古墳の上に石人。
 玉名温泉の「つかさの里」で一泊。一組一棟という宿でまだ新しく、温泉風呂が各部屋についていて、また宿の人もよく気をまわしてくれた。料理も満足。