2009-10-31 藤原正彦『祖国とは国語』/鮎川信夫と吉本隆明の『対談 文学の戦後』 日記 晴。 藤原正彦『祖国とは国語』読了。祖国とは国語 (新潮文庫)作者: 藤原正彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/12/22メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (105件) を見る鮎川信夫と吉本隆明の『対談 文学の戦後』読了。戦中派の二人として、江藤淳の政治感覚は、戦争体験の違う自分らとは、核になっているものが違うという話が出てくるが、それを思うと、今の「アラフォー」世代である自分など、そもそも核になるものがあるのだろうか、と思えてならない。いつもながら、こうした本を読むと、自分の内面の貧しさには、いっそ驚かされるくらいだ。固執するものがまったく無いわけではないが、戦争体験などには及びもつかない。下らないナルシズムを破壊すれば、残るのは空疎だけ、ということにならないか。対談 文学の戦後 (講談社文芸文庫)作者: 鮎川信夫,吉本隆明出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/09メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る