吉本隆明

晴。桜満開。
吉本隆明高村光太郎』(isbn:4061961179)読了。高村が、太平洋戦争の戦意高揚のための詩を積極的に書いているとは意外だったが、著者の関心がまずそこに向いていたことは、意外でない。著者にとって戦争体験は決定的だったのだから。また、著者が造形芸術について纏めて語っているのは、貴重だと思う。それにしても、智恵子と結婚する前の光太郎が、デカダンだったとは。