つぶやき

人文知の死 / 「冴えない彼女の育てかた♭」(2017)を観る

晴。 朝、真宗大谷派岐阜別院にて永代経法要あり、母方の祖母の五十回忌として老母と参加する。法要自体は正信偈をバーっと十分くらいであげてしまうだけで、いいかげんなものだった。そのあとに別のお坊さんによる法話があったので聴いてみたのだが、これは…

一年の回顧

曇。 NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ・ソナタ第十八番 K.576 で、ピアノはカール・ゼーマン(NML、CD)。 昼食前、30分散歩。 ツルウメモドキというらしい。 小鳥をいろいろ見た、撮れなかったけれど。 昼。 ぼーっとする。 ヘルマン・ワイル『シ…

岩城宏之『音の影』

晴。 ウチの裏にある木蓮の落ち葉を掃く。まだあと何回かやらねばならなそうだ。 社会正義を語るある文章をネットで読んでしまって、論調に納得できるところもあったが、全体としていやーな気分になる。いや、社会正義、立派だし、どういう動機でそれを語る…

坪内祐三『文庫本を狙え!』 / わたしたちの根源的なフェイクぶりと村上春樹

曇。 NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第三番 op.18-3 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NML)。Beethoven:String Quartets Vol2アーティスト:Beethoven,Prazak QuartetPragaAmazon ■モーツァルトのクラリネット五重奏曲 K.581 で、ク…

合理性は感情で基礎づけるしかない

晴。 昨晩は中沢さんを読んで寝る。 サッカーW杯、それほど興味はないが、ドイツ、スペインに勝ってグループリーグ一位通過とは、さすがに驚いた。へーって感じ。ゴールシーンの動画を見ただけだが、堂安の名前は覚えました笑。 第617回:『虚ろな革命家たち …

物語と心の「治癒」

晴。 (考えてみれば当たり前のことが)ふと腑に落ちた。物語は心の「治癒」のためにあるのだ。現代においてこれほど大量の物語が必要とされているのは、それだけ「治癒」を必要とする心がたくさん存在するからなのだ。それは、現代が、複雑で絶えずめまぐる…

アニミズムの重要性 / 雨宮処凛『コロナ禍、貧困の記録』

日曜日。曇。 アニミズムの重要性。アニミズムはとてつもなく古い感性だが、人類が自然との繋がりを保っていく上で、現在・未来と必須のそれでもある。しかし、現在、都会においてアニミズムを涵養することがとてもむずかしいことは、想像できる。わたしはか…

「エンタメ考」導入

晴。 起きる前うとうとしていて(わたしはどれだけでもうとうとしていられる)、遠心力で心がバラバラに吹っ飛びそうな気がする。苦痛。医者にかかる夢を見た。どんな病気だったか、何か変わった病気だったが。 肉屋。 いい天気。いま、最高の季節だ。街路樹…

モブ(群衆)の「非思想」 / 『コレクション瀧口修造7』 / 「レヴェナント: 蘇えりし者」を観る

晴。 梶谷先生のブログからwebゲンロンに飛んで読んでいたのだが、このサイト、なかなか読み応えがあるな。また『ゲンロン』誌、読んでみるかな。 【『ゲンロン13』より】「訂正可能性の哲学2、あるいは新しい一般意志について(部分)」(抜粋)|東浩紀 - …

静的と動的、マンダラと回転 / カール・シュミット『政治的なものの概念』

曇。台風の吹き返し。 夢。中沢さんの下で、大学の先生と何かの調査をする。でも、その大学の先生が中沢さんとうまくいっていないことが、あとでわかる。 これは自分の中の話が比喩的に出ているのだと思う。「レンマ学」はアカデミズムを包摂する中身と射程…

山下裕二『商業美術家の逆襲』

日曜日。曇。 【第148回】性暴力を描く「#Me Too」時代の小説を読む|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま 斎藤美奈子らしい論説。「認識しているか否かの違いだけで、セクハラや性暴力はどこにでも日常的に存在する。」これは本当にそうだな。自分に…

「蓑虫山人 各務原を行く」の展示

曇。 昨晩は中沢さんを読んで寝た。 毎日、目が覚めると自分がバカ化していくのがわかる。「表象文化論」という言葉があるし、また昔蓮實重彦に『表層批評宣言』という本があったりしたが、自分から深層が失われていくのを感じる。人工的な表面的イメージが…

お盆

日曜日。曇。 夢で特定の場所の特定の映像が問題になっている。よく思い出せないのが残念だ。その場所は車で行くことができて、一本道の突き当りなのだが、そこまで行くのに道路の通行が左右、めちゃくちゃなのだ。日本は左側通行なのに、正面から平然と突っ…

希望としての没落

曇。 没落し、後ろ向きの日本は、逆説的に強欲な資本主義から、スローなそれへの転換の可能性を秘めているのかも知れない。実際、日本人の無意識は、そちらの方向を向いていなくないようにも思えてくる。ある種のぬるさ、表現の洗浄。高度資本主義からの(没…

徒労

曇。 昨晩は頭が興奮していてなかなか寝付けなかったので、眠い。 ネットの世界(だけではない、いまやコミュニケーション空間全体)は、底の浅い人工物が無数の鏡に無限に反射し合っていて、まったく意義というものを消失している。それが現在における「幼…

こともなし

曇。 酒屋。プレミアムモルツ 350ml を1ケース買ってくる。 肉屋。安くて賞味期限が今日までのか、もっと先までのものかで迷う。後者を選択。 老父がボランティアの関係で、LINE が必要になったという。まあ、いまのご時世もあり、家族でスマホデビューしよ…

工学化する政治と日本型民主主義の最終形態

雨。 コヴァセヴィチの弾く「悲愴」ソナタ ソナタ第九番 ソナタ第十番 NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第八番 op.59-2 で、演奏は東京クヮルテット(NML、CD)。 スカルラッティのソナタ集 昼から雨の中、イオンモール扶桑へ。江南のお囲い…

反緊縮政策とお金のムダ使い

晴。 修学旅行か何かで、皆んな先へ行ってしまって、どうやって追いつこうとか何とかいう夢を見る。長い夢で、他にも細部がいろいろあったのだが、詳しく覚えていないのが残念。独自の方向へ行こうとしたような気もする。 今朝の朝日新聞に、政府の経済の「…

性の暴力性・女性原理

曇。 「月曜日のたわわ」を人々はどう見るか/田中辰雄 - SYNODOS データ分析。若い人たち、さすがに冷静なんだな。ちょっと意外だったのだが、当たり前といえばそうか。頼もしい話である。 ちなみに、この問題に関するわたしのスタンスは分析の選択肢になか…

こともなし

雨しょぼつく。 昨晩寝る前。かつて Qiita に書いたわたしのコメントに、(わたしだけでは済まない)嫌な当てこすりのコメントが書かれたので、礼儀正しく正面からぶん殴ってやる。相手のコメントは、最後っ屁を残して消去、最後っ屁にも蹴りを入れてやった…

男性の根源的な暴力性

晴。 スーパー。 長時間、昼寝。寝ていて汗かいた。 頭がぽわーっとしている。そのうちボケるのではないか。 TSUTAYA に行ってくる。いい天気なのに、部屋に逼塞しているなあ、と。いけませんねえ。でもって、行くのは TSUTAYA かよっていう。 車でモーツァ…

南直哉&玄侑宗久『同時代禅僧対談 <問い>の問答』

曇。 南直哉&玄侑宗久『同時代禅僧対談 <問い>の問答』読了。メタクソおもしろかった。何といっても南師だね。玄侑さんはわたしはもう長いこと読んできて、血肉にしたいと畏怖を以て尊敬しているが、南師はだいぶちがう感じ。仏教者なのにいわば「原理主…

こともなし

祝日(みどりの日)。晴。 「qfwfqの水に流して Una pietra sopra」という尊敬すべきブログがあるけれど、今年初めてのエントリが投稿されていることに気づいた。川端康成『雪国』の NHK ドラマを見て、小説の中学生以来の再読をした、という話である。深み…

こともなし

晴。 昨晩は疲れていて、風呂を出たら九時過ぎに就寝。しかしそれほど寝られず、深夜二時半くらいに起床。朝までブログの旅行記を書く。 L'eclat des jours(2022-04-19) 「少なくとも、男が都会に疲れて田舎に戻って一緒に農協で働くとかないよな(その場合…

こともなし

曇。涼しい。 NML で音楽を聴く。■バッハの無伴奏チェロ組曲第三番 BWV1009 で、チェロはピーター・ウィスペルウェイ(NML、CD)。■モーツァルトのピアノ協奏曲第十四番 K.449 で、ピアノと指揮はゲザ・アンダ、カメラータ・ザルツブルク(NML、CD)。 昼か…

こともなし

曇。昼から雨の予報。 昨晩は五時間ぶっ続けでアニメを観るという無茶なことをやったので、朝から対応しないといけない。ナイーブなおっさんには、いまのよくできたエンタメは刺激が強すぎることがある。いまの子供たちは、こんなものを平気で視聴して、脳に…

五十嵐太郎『被災地を歩きながら考えたこと』

曇。 野球をする夢を見る。全力でバットを振った爽快感が印象的だった。それから、僕が打席に立ったら、ピッチャーと自分の間に少年が立って、バットを構えたのが謎だった。かまわずピッチャーが投げて、僕がバットを振ったのだが。 NML で音楽を聴く。■バッ…

こともなし

日曜日。晴。 スーパー。 いわゆる「中心と周縁」は新しさを目指す。「至るところに中心がある」というのは、成熟と永遠を目指す。芭蕉の「不易と流行」でいうなら、前者は流行であり、後者は不易である。この統合がむずかしい。そして、この統合が壊れてし…

こともなし

曇。 ホテルのバーか何かで、店の人がなんとか金を使わせようとお愛想をいっているのに、こちらは口からでまかせのエーカゲンなことを口八丁手八丁でしゃべりまくり、結局一銭も使わずに出てくる夢を見る。店の人の凍りついたような笑みが気の毒だった。まっ…

こともなし

晴。 昼寝。ぐーぐー。 夕方、新書本でも買おうとカルコス。まずはちくま学芸文庫新刊にノーマン・コーンがあったので、購入。ノーマン・コーンは読んだことはないがなつかしい名前で、『千年王国の追求』の書名はかつてそれなりに見かけた。わたしは澁澤龍…