2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

徳永恂『現代思想の断層』

日曜日。晴。 徳永恂『現代思想の断層』読了。マックス・ウェーバー、フロイト、ベンヤミン、アドルノ。あれ、この本、前にも読んでいたらしい。全然覚えてなかった。現代思想の断層―「神なき時代」の模索 (岩波新書)作者: 徳永恂出版社/メーカー: 岩波書店…

河合隼雄『日本人の心を解く』/山野良一『子どもの最貧国・日本』

曇。 音楽を聴く。■ショパン:マズルカop.33, op.41(ルイサダ旧盤)。 # 河合隼雄『日本人の心を解く』読了。河合俊雄訳。知らぬ間に刊行されていた、「岩波現代全書」なるシリーズの第五弾である。本書は著者が「エラノス会議」で発表した、全五回の講演…

徳永恂『社会哲学の復権』/吉田健一訳『訳詩集 葡萄酒の色』

曇。 図書館から借りてきた、徳永恂『社会哲学の復権』読了。社会哲学の復権 (講談社学術文庫)作者: 徳永恂出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る# 個人的に愉快でない状況だが、取り敢えずやれることを…

こともなし

曇。 内職まがいの続き。単純な手作業を午前中三時間、午後から四時間で、疲れきった。今日で終ったのでよかったけれど。マルクス主義の「人間疎外」って、このことかと思いましたね(というのは大袈裟か)。報酬は零。むなしい…。これは「3K」どころの騒ぎ…

中山茂『パラダイムと科学革命の歴史』

雨。 父が妙なことを始めたので、内職まがいのことを長時間する。仕事もあって疲労困憊。疲れたー。本を読む時間もなかった。 # 山形浩生氏の大変勉強になり、また考えさせられるエントリー。http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20130626/1372241359こういう…

こともなし

晴。 怠惰な日。仕事も今ひとつ気乗りがしない。 中山茂を読む。 # ダラダラとインターネットばかりやっていて、口癖が「だるい」って人がいるが、こういう子供は今やたくさんいる。そういう時代なのな。別にいけないとは申しません。だるい。しんどい。疲…

高橋源一郎『大人にはわからない日本文学史』

晴。 県営プール。カルコス。 燕が何羽も車庫に入りたがって仕方がない。本当は巣を懸けさせてやりたいのだが、シャッターの袋に巣を拵えるので、そのままにしておくとこちらが巣を潰してしまうことになる。かわいそうだが、シャッターを閉めておくしかない…

「Karajan 1960's」落手

いやあ、やってきましたよ、「Karajan 1960's」が。どれから聴こうか迷ったが、好きなベートーヴェンの交響曲第四番(1962)から聴き始める。ワクワクしながら待っていたら、曲が始まって、大袈裟でなく鳥肌が立ちましたね。何てオーケストラがよく鳴ってい…

小林敏明『西田哲学を開く』

日曜日。晴。 小林敏明『西田哲学を開く』読了。副題「をめぐって」。西田幾多郎の時間論。西田哲学の「永遠の今」というのを、アウグスティヌスの「過去についての現在」「現在についての現在」「未来についての現在」や、木村敏の「アンテ・フェストゥム」…

ロジェ・グルニエ『六月の長い一日』/阿部彩『子どもの貧困』

快晴。気持ちのよい天気。 図書館から借りてきた、ロジェ・グルニエ『六月の長い一日』読了。山田稔訳。生涯を回顧して、俺の人生は失敗だったと、そこはかとなく思い知らされるというような小説。淡々とした、如何にも山田稔らしい翻訳書だが、回顧があまり…

『山口昌男コレクション』

雨。 今福龍太編『山口昌男コレクション』読了。山口昌男は殆ど読み尽くしたと思っていたのだが、いったい何を読んでいたのか。まあ、ある程度の知識がなければ、山口昌男を楽しむことはむずかしいが、今の自分程度でもたぶんまったく不足なのだと思う。山口…

長谷川修一『聖書考古学』

雨。 大垣。車中ではバッハのピアノ協奏曲(ペライア)。 コンフェデレーションズ・カップのイタリア戦だが、あまりにも惜しかったですねえ。3-4で負けるとは。勝てる試合だった。世界とは細かいところの差かなあ。 図書館。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピ…

澁澤龍彦『エロスの解剖』再読

雨。溽くて耐え難いくらい。 中華「龍園」にて昼食。いつもの女の子がまだ来ていなくて、オーダーが通じない。店の人は日本人でないのだ。仕方がないので、メニューを指さして注文。何か奇妙な感じ。 一日中、朦朧とするくらい眠い。格別睡眠時間が短かった…

高橋源一郎『「悪」と戦う』/吉本隆明『マス・イメージ論』再読

曇。 うどん「恵那」にて昼食。恵那ころ蕎麦。 # 高橋源一郎『「悪」と戦う』読了。文庫解説の中森明夫ではないが、悲しすぎるだろう。著者がぶち当たっているのは、自分がイライラしているところと同じものかも知れないが、その対応が才能の差だな。三歳児…

カペルの弾く、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番、その他雑感

ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番が聴きたくなる。普段はリヒテル盤を聴くことが多いので、ちがった選択をと思い、ウィリアム・カペルの演奏を聴いてみる。結論から云うと、魔術的な瞬間はないではないが、デリカシーの乏しい演奏。マッチョと云うか。後の…

南川高志『新・ローマ帝国衰亡史』

晴。 信じられないくらい寝てしまった。疲れていたな。 県営プール。爽快。 # 南川高志『新・ローマ帝国衰亡史』読了。これは面白かった。ローマ帝国の衰亡の歴史が、ここまで刺激的だとは。在来の通説を一変させている。本書に拠れば、(西)ローマ帝国は…

こともなし

日曜日。晴。酷暑。 カルコス。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第十番(ピリス新盤)。 早く寝る。

日高敏隆『人間はどういう動物か』/ヨーゼフ・ロート『聖なる酔っぱらいの伝説』

曇。のち雨。 日高敏隆『人間はどういう動物か』読了。最近の生物学では、個体の生存競争は己の遺伝子を残すために行われると説く。いわゆる「利己的な遺伝子」説であり、歴史を一周して、アリストテレスのような目的論に回帰してきたように見えなくもない。…

吉本隆明『フランシス子へ』

曇。 図書館から借りてきた、吉本隆明『フランシス子へ』読了。吉本さんは死の九箇月前、自分ともっとも気の合ったという猫の「フランシス子」を亡くした。本書はその猫やその他諸々について、自身の死の三箇月前に語った本である。図らずも、極めてうつくし…

中村禎里『生物学の歴史』/マイケル・モナスティルスキー『フィールズ賞で見る現代数学』

晴。溽暑。驟雨。 音楽を聴く。■ショパン:マズルカop.17, op.24, op.30(ルイサダ旧盤)。■モーツァルト:クラリネット五重奏曲K.581(ライト他)。ジュリアード四重奏団のモーツァルトBOXのオマケの演奏。最上の演奏と云うわけではないが、しかしいい曲だ…

クロソウスキー『バフォメット』/諏訪哲史『スワ氏文集』

晴。 音楽を聴く。■シューマン:ピアノ四重奏曲op.47(グールド、ジュリアードSQ)。ジュリアード四重奏団のたっぷりとした響きが曲にぴったりで、素晴らしい。グールドはミスマッチだと云えばそうなのだが、演奏を引き締めていて、怪我の功名(?)である。…

仲正昌樹『現代ドイツ思想講義』

曇。 仲正昌樹『現代ドイツ思想講義』読了。ハイデガー、アドルノ、ハーバマス。現代ドイツ思想講義作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: 作品社発売日: 2012/02/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 51回この商品を含むブログ (13件) を見る

ジョアオ・マゲイジョ『マヨラナ』/大澤壽人のピアノ協奏曲第二番他

曇。 寝過ぎ。でも、久しぶりに気持ちのいい目覚めだった。 音楽を聴く。■バッハ:イギリス組曲第三番、第四番(ペライア)。第四番は地味な曲だと思っていたが、なかなかいいではないか。ペライアはサラバンドで、相当に装飾音をつけて弾いている。 プール…

こともなし

日曜日。曇。 ETV「富士山と日本人 中沢新一が探る1万年の精神史」を観る(録画、参照)。案内は中沢新一さん。日本人は縄文の頃から富士山を信仰していたのだと。それも、如何にも日本人らしいやり方で。面白かったです。 修行中。

シェリー『鎖を解かれたプロメテウス』/ポール・オースター『孤独の発明』/堀口大學訳『訳詩集 月下の一群』

晴。 シェリー『鎖を解かれたプロメテウス』読了。鎖を解かれたプロメテウス (岩波文庫)作者: シェリー,石川重俊出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/10/17メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (5件) を見るポール・オースター『…

木山捷平『落葉・回転窓』

晴。 木山捷平『落葉・回転窓』読了。副題に「木山捷平純情小説選」とあるが、上手く言ったものだ。純情、そう、幼い頃の微かな恋心とエロティシズムや、身も蓋もなく露骨なようで、純真だったり、そうそうわかるな、と思わせる短篇揃いだ。男盛りを過ぎた侘…

「プーシキン美術館展」を観る/『キリスト教神秘主義著作集13 ヤコブ・ベーメ』/現代詩文庫『岡井隆詩集』

曇。 音楽を聴く。■バッハ:パルティータ第六番(ペライア)。 # 愛知県美術館へ「プーシキン美術館展」を観に行く。開館直後の一〇時過ぎに着いたのだが、既に相当の混雑。絵の前に人がたかっている。近代絵画が主で、まあ「わかりやすい」絵しかないと云…

和田幹男『死海文書 聖書誕生の謎』

晴。 音楽を聴く。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第三番、第四番(リヒテル1960, 1975)。恐らく第三番はスタインウェイ、第四番はヤマハだと思うが、どうしてリヒテルがヤマハのピアノを愛したか、よくわかる演奏になっている。もちろん第三番も素晴らし…

木村陽二郎『私の植物散歩』

晴。 木村陽二郎『私の植物散歩』読了。植物学は著者の本業であり、本随筆集は長年の学究生活の余滴である。植物に詳しいことは当然だが、著者は古典文学の造詣が深く、本書には万葉集を始めとする、多くの日本の古典からの引用・言及がある。文章も、落ち着…

こともなし

晴。 プール。カルコスとイオン。しんどい。 # 音楽を聴く。■バッハ:ブランデンブルク協奏曲第五番、第二番(ピノック)。普通にいい。バランスの取れた演奏。■ベートーヴェン:交響曲第三番「英雄」(フルトヴェングラー1952)。あーもう、マジで元気が出…