2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

リヒテルのベートーヴェンBOX

晴。 音楽を聴く。■ショパン:マズルカop.6, op.7(ルイサダ旧盤)。洒落ていてかつ中身のある演奏。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第八番、第七番、第十八番、第十九番、第二十八番(リヒテル)。リヒテルのベートーヴェンBOX。すべて旧ソ連における演奏…

中沢新一『緑の資本論』再読

曇。 うどん「恵那」にて昼食。 # 中沢新一『緑の資本論』を読み返す。表題作は「イスラームのために」とあるが、半分以上は西洋資本主義論。「モノとの同盟」からメモしておく。 こんにちの世界で、物質的な増殖はいたるところで、おそるべき速度と量をも…

渡邊十絲子『Fの残響』/中井久夫『「昭和」を送る』

雨。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十四番(ペライア)。■シューマン:幻想曲op.17(ペライア)。うーん、素晴らしい。この曲は、言うまでもなくシューマンの中でも最高傑作のひとつだ。遠くまで転調していくのが画期的なのだよね。この曲に…

福沢諭吉『丁丑公論・瘠我慢の説』

曇。のち雨。入梅。 音楽を聴く。■バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第三番、パルティータ第三番(フェラス)。■バッハ:イギリス組曲第三番、第六番(ペライア)。 # 福沢諭吉『丁丑公論・瘠我慢の説』読了。「丁丑公論」は、西南戦争における西郷…

『鴎外随筆集』再読/渡邊十絲子『今を生きるための現代詩』/永田和宏『近代秀歌』

晴。のち曇。 昨晩眠る前に、岩波文庫の『鴎外随筆集』を拾い読みしてみたら、これがよかった。始めは「空車(むなぐるま)」という一篇を読み返したくて、本を開いたのである。古言を新しい意味に生かして使うという、いかにも鴎外らしい試みに関するエッセ…

竹森俊平『通貨「円」の謎』/『ヘーゲル初期哲学論集』/町田康『耳そぎ饅頭』

日曜日。晴。 竹森俊平『通貨「円」の謎』読了。通貨「円」特殊論。日本経済が危機に陥ると、どうして円高になる(円が強くなる)のか。普通というか、常識的には、逆であるべきなのに。著者の答えは、日本企業が海外に資産を持ち過ぎている(?)からである…

こともなし

晴。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第五番K.175(ペライア)。 読書力低下中。早く寝る。

吉田たかよし『世界は「ゆらぎ」でできている』/ナサニエル・ウェスト『孤独な娘』

晴。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第四番、第五番(ピリス新盤)。■ハイドン:ピアノ・ソナタ第四十四番、第四十番(リヒテル)。 # 吉田たかよし『世界は「ゆらぎ」でできている』読了。量子力学も「ゆらぎ」だし、超ひもも宇宙も「ゆらぎ」…

武満徹「ジェモー」他を聴く/ロジェ・グルニエ『黒いピエロ』

晴。 音楽を聴くのが楽しい。■シューマン:交響曲第三番(スダーン)。マーラー版による演奏。スダーンの指揮は、特別奇を衒ったりするようなところは微塵もなく、楽譜を素直に音にした(というようなことは実際はあり得ないのだが)という感じで、とても好…

梶井基次郎『檸檬』/アーサー・O・ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』

晴。もう冷房が日常化。 音楽を聴く。■スカルラッティ:ソナタ集(ペライア)。最初の二曲以外は初めて聴く曲。ピアノによる細かな表情をつけた演奏で、もちろんスカルラッティは、このような演奏も許容するのである。じつに音楽的。もっと聴いていたいなと…

澁澤龍彦編『夢のかたち』

晴。 澁澤龍彦編『夢のかたち』を読み返す。「言葉の標本函」と題された断片アンソロジーで、古今東西の文献から夢に関する断片を集める、驚くべき本だ。恐らく、澁澤龍彦以外には不可能だったであろう。こうした本を読むと、冥い幻想に惹かれる自分の資質を…

谷川渥『肉体の迷宮』/中沢新一『野生の科学』再読

晴。 県営プールに行ったら、中学生が授業で使っていて入れなかった。無駄足。 音楽を聴く。■バッハ:パルティータ第五番(ペライア)。 # 谷川渥『肉体の迷宮』読了。西洋美術に関する論考を集めたもので、どちらかと云えば「闇」の領域を扱っているものが…

こともなし

日曜日。雨。 生き返りました。 山下達郎 --Love Space『Ray Of Hope』なんかは普通にいいんだが、『SPACY』を聴いていると、山下達郎の天才は二度と還ってこないのかなと思う。それにしても俺、何十年『SPACY』を聴いているんだろう。

内田樹『「おじさん」的思考』

晴。 内田樹『「おじさん」的思考』読了。色々なことに一家言お持ちだ。真似ができない。漱石論がおもしろかったです。「おじさん」的思考 (角川文庫)作者: 内田 樹出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/07/23メディア: 文庫 …

こともなし

晴。 寝過ぎ。起きても調子が悪く、何とか脱する。昼、自転車で中華「龍園」へ。昔から田んぼだったところが、どんどん宅地化されている。さみしいが、これも時代の流れだ。昼食は炒飯と焼き餃子。デザートの冷たい杏仁豆腐が爽やか。外は暑い。 # 音楽を聴…

「探偵はBARにいる2」を観る/諏訪哲史『アサッテの人』

晴。 音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第十二番K.332(ピリス新盤)。端正な演奏。ピリスは何も派手なことはやらないが、ちゃんと現代の演奏家だ。 # イオンに入っているワーナー・マイカル・シネマで、「探偵はBARにいる2」を観る。第一作がじつ…

宇田川武久『鉄炮伝来』

晴。 宇田川武久『鉄炮伝来』読了。学校では、鉄砲は一五四三年に、種子島に漂着したポルトガル人によって伝えられたと習うが、どうも事実はそうでないらしい。これは『鉄炮記』の記述によるが、この資料の信憑性に疑問があることや、残された鉄砲の実物によ…

こともなし

晴。 音楽を聴く。■シューマン:交響的練習曲op.13(ペライア)。これも充実した演奏。この曲が聴きたいなと思ったら、たいていペライアBOXにあるのがすごい。不満があるとすれば、死後出版の変奏が挿入されている位置が納得できないこと。音楽の自然な流れ…

ダニエル・C・デネット『自由は進化する』/『ファインマン物理学1 力学』/志村五郎『数学で何が重要か』

晴。 県営プール。 # 図書館から借りてきた、ダニエル・C・デネット『自由は進化する』読了。山形浩生訳。この本自体にはウンザリさせられながら読んだが、その結果色々考えさせられて(空想して?)とても楽しかった(泳ぎながら考えていたくらい)。無知…

ジャン=クレ・マルタン『ドゥルーズ』/赤坂真理『コーリング』

日曜日。晴。 カルコス。眠くって仕方がない。 ジャン=クレ・マルタン『ドゥルーズ』読了。まあ読んだというだけ。むずかしい、のかなあ。本当に意味のあることを言っているのだろうか。俐い人にはわかるのかね。訳者解説も朦朧としていて、あとは自分の自…

上杉忍『アメリカ黒人の歴史』

雨。 上杉忍『アメリカ黒人の歴史』読了。アメリカの黒人(アフリカ系アメリカ人)の歴史は、奴隷状態から差別・解放へのそれであるが、本書は、かかる問題についての基本的な事実を伝えるために書かれている。もとより新書版であるから、話題は絞らざるを得…

絲山秋子『絲的炊事記』

曇。昨日に比べたら肌寒いくらい。 音楽を聴く。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第二十八番op.101(リヒテル、1965ライブ)。リヒテルはどうして、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを全曲録音しなかったのかなあ。リヒテルはベートーヴェンが大好きだったの…

太田博太郎『日本の建築』

晴。暑い。真夏日だ。 大垣。BOOK OFF大垣バイパス店。「ブ」は久しぶり。15冊買う。散髪。図書館とコンビニ。税金を納めるのは、コンビニで払うのが一番便利だな。 何だかんだで半日過ぎてしまった。 # 太田博太郎『日本の建築』読了。著者は、日本建築史…

フローベール『ボヴァリー夫人(下)』/中沢新一『森のバロック』再読

晴。 音楽を聴く。■バッハ:イギリス組曲第一番(ペライア)。この曲はグールドの演奏ではよくわからなかったのだが、ペライアのは説得的。■ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第一番(グァルネリSQ)。初期ベートーヴェンもいいなあ。傑作。グァルネリSQは重厚。…

フローベール『ボヴァリー夫人(上)』

晴。 フローベール『ボヴァリー夫人(上)』読了。前にもちょっと書いたが、以前読んだのは中村光夫訳という特異なエディションだったので、オーソドックスな定評ある伊吹武彦訳で読んでみた。今となっては少し古びた日本語で訳されているが、素晴らしい。こ…

浄水公園・関の刃物会館へ/シェイクスピア『マクベス』

振替休日。晴。 いい天気なので、昼から久しぶりに父の運転で外出。まず、出来たばかりの「各務原大橋」へ。川島と結ぶ橋で、そのまま進めば「思いやり橋」(車が対面通行出来るように改築されていた)を通って愛知県へ出る。関・江南線で各務原市に再び入っ…

小林禎作『雪の結晶はなぜ六角形なのか』/佐藤友哉『エナメルを塗った魂の比重』

日曜日。晴。 分蜂を見ました。大量の蜜蜂が渦を巻いて飛んでいるので、何かと思った。しばらくすると、樹の幹に半球形にびっしりと集合しました。蜜蜂を捕まえる人は、ここで捉えるらしい。そのうちどこかへ飛んでいくという話だが。 # 小林禎作『雪の結晶…

福井直樹『新・自然科学としての言語学』

休日。晴。 昼食は妹一家と一緒に、皆でバーベキュー。 # 福井直樹『新・自然科学としての言語学』読了。生成文法についての本。黒田成幸の論文「数学と生成文法」を併録。新・自然科学としての言語学―生成文法とは何か (ちくま学芸文庫)作者: 福井直樹出版…

ミハイル・バフチン『ドストエフスキーの創作の問題』

休日。晴。 音楽を聴く。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第十八番(ギレリス)。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第一番(ペライア)。格好よすぎる…。■モーツァルト :ピアノ協奏曲第二十番(ペライア)。久しぶりに、この曲のデモーニッシュな演奏を聴い…

ハイデガー『存在と時間(一)』/マレイ・ペライアBOX

晴。 うどん「恵那」にて昼食。連休の谷間なのにも拘らず、とても混んでいた。近くの人気ラーメン屋などでは、一時を過ぎてもまだ一〇人くらい外に並んでいた。やはり休みの人が多いのだろうな。 # ハイデガー『存在と時間(一)』読了。岩波文庫で全四冊の…