2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

平野啓一郎訳の『サロメ』

振替休日。晴。 カルコス。久しぶりにBOOK OFF。店内は人でいっぱいで、駐車場が辛うじて空いているほどだった。 カルコスで買った、平野啓一郎訳の『サロメ』を読む。うーむ、見事な翻訳ではないか。福田恆存訳よりはずっと雰囲気がある。訳者あとがきにも…

川崎昌平『ネットカフェ難民』/日夏耿之介『ポオ詩集/サロメ』/手力雄神社の祭り

日曜日。晴。 川崎昌平『ネットカフェ難民』読了。25歳。実家でニート生活だが、ふとしたきっかけで、ネットカフェ難民をやってみようと思う、というわけである。気楽といえば気楽だが、自分で働きながらやるのだから、まあいいのではないだろうか。一箇月の…

こともなし

晴。 今日は早く仕事場へ行かねばならない。空き時間に iPod でスクリャービンのピアノ・ソナタ(ピアノはウゴルスキ)を聴く。格好いいなあ。あと、シューマンの弦楽四重奏曲(ハーゲンSQ)など。 ネットで遊ぶ。マンキューを読む。 明日は手力雄神社のお祭…

丹下和彦『食べるギリシア人』

晴。 丹下和彦『食べるギリシア人』読了。古代ギリシア文学における食について語った本。ホメロス以外にも、古代ギリシア文学の抒情詩の断片などが引用されているが、やはり呉茂一先生の訳の素晴らしさを思う。本当に芸術的な訳というのは、この分野、呉先生…

島尾敏雄『夢の中での日常』/エルヴェ・ギベール『ぼくの命を救ってくれなかった友へ』/ルトスワフスキを聴く

雨。 昨晩深夜、グールドやポリーニを聴いていたら、たまらなく音楽が聴きたくなってきた。これまで何度も何度も聴いてきた演奏だが、ポリーニのストラヴィンスキー「ペトルーシュカからの三楽章」、プロコフィエフの第七ソナタなど、野蛮できわめて美しい演…

宮本常一『山に生きる人びと』

晴。 図書館。文芸誌を読もうと思ったら、ない。「文學界」は川島の別館。「すばる」「新潮」「群像」はなし。情けない図書館だな。誰も読まないからだろうが。これで各務原市は「本の街」を標榜するそうだから、ちょっと呆れる。 宮本常一『山に生きる人び…

西川アサキ『魂と体、脳』

晴。新緑が目にあざやか。 西川アサキ『魂と体、脳』読了。ライプニッツ、ベルクソン(著者は「ベルグソン」と表記している)、ドゥルーズなどの読みはとても面白い。コンビュータ・シミュレーションのところは、正直言ってよくわからず。若い人は、こういう…

こともなし

雨。 プール。アピタとその本屋。 ネットで遊ぶ。怠惰だなあ。西川アサキを読む。 忘れな草(forget me not)

谷川雁『原点が存在する』/クリプキ『名指しと必然性』

日曜日。雨。 谷川雁『原点が存在する』読了。詩文集。原点が存在する 谷川雁詩文集 (講談社文芸文庫)作者: 谷川雁,松原新一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/11/10メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 32回この商品を含むブログ (11件) を見るソール・A…

自由意志が存在しないことについて

極東ブログの最近のエントリーで、脳科学の進展により、自由意志は存在しないというのが定説になっていることを述べている。自分の知っている範囲でもそういうことらしいが、これは笑えるといえば笑える話だ。別に脳科学の知見は、その限りでは正しいと思う…

小沢一郎裁判に関して、二三のこと

非常に興味深い。・検察審査会の実態調査を目的とする法務委員会秘密会の開催について(要請)・元特捜検事が虚偽の捜査報告書・陸山会事件、捜査報告書虚偽記載の検事不起訴へ このブログは凄い。もう一度リンクを貼っておく。メディアに依存せず、ここまで…

高橋源一郎『ニッポンの小説』/山崎ナオコーラ『浮世でランチ』/羽海野チカ『3月のライオン』第七巻

曇。 高橋源一郎『ニッポンの小説』読了。誰もが馬鹿にする高橋源一郎さんだが、僕は彼の書くものが好きだ。文庫本が出たら、たいていは買う(単行本で買わなくて御免なさい)。本当におもしろいから。 というような素朴な賛辞では、源一郎さんには相応しく…

ガーネット『狐になった奥様』/森谷公俊『アレクサンドロスとオリュンピアス』

雨のち曇。 ガーネット『狐になった奥様』読了。妻が突然狐になってしまった。それでも妻、いや雌狐を愛さずにはいられないデブリック氏の物語。佳品です。狐になった奥様 (岩波文庫)作者: ガーネット,David Garnett,安藤貞雄出版社/メーカー: 岩波書店発売…

町田康『おっさんは世界の奴隷か』/高良倉吉『琉球の時代』

晴。 散髪。 町田康『おっさんは世界の奴隷か』読了。天才・町田康の「テースト・オブ・苦虫」第六弾。もうほとんどマンネリであるが、マンネリでも笑える。「輪を持って尊しと茄子」とか、よくくだらんことを思いつくな。おっさんは世界の奴隷か - テースト…

渡辺京二『ドストエフスキイの政治思想』

晴。 渡辺京二『ドストエフスキイの政治思想』読了。日録に書く。渡辺京二傑作選?ドストエフスキイの政治思想 (新書y)作者: 渡辺京二出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2012/03/06メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る

バシュラール『科学的精神の形成』

晴。 ガストン・バシュラール『科学的精神の形成』読了。主に十八世紀の「科学書」から、疑似科学というか、ほとんど「トンデモ」科学の部類の記述をたくさん集めて、疑似科学とは、引いては科学的とは何かということを探った書物である。バシュラールはいろ…

高橋洋一『「借金1000兆円」に騙されるな!』

晴。 プール。ラーメン「やまと」にて昼食。つけそば(「そば」とあるが麺です)大盛800円は旨い。イオンとその本屋。 高橋洋一『「借金1000兆円」に騙されるな!』読了。何だか同じような本ばかり読んでいますね。これもキャッチーなタイトルだが、中身は至…

岩田規久男『インフレとデフレ』/田中小実昌『ポロポロ』/小林昭七『ユークリッド幾何から現代幾何へ』

日曜日。曇。 岩田規久男『インフレとデフレ』読了。本書の元本は新書であり、重要な加筆(第十章)をされて出版された。ここは自分の拙い感想文を書くよりは、田中秀臣氏のブログ記事(参照)を読んでもらった方がいい。あとは蛇足を少し。方便として書いて…

ジュリアードSQの「ハイドン・セット」

ジュリアードSQの弾くモーツァルト、弦楽四重奏曲第十四番K.387を聴く。きっと悪かろうはずがないと思って聴いてみたが、やはり素晴らしい。予想通り、テンポはやや速めで、メリハリの利いた演奏だ。アンサンブルの完璧は云うまでもない。この曲は、数ある弦…

タキトゥス『同時代史』

晴。 タキトゥス『同時代史』読了。國原吉之助訳。題名はやはり元の『歴史(ヒストリアエ)』の方がよかったのではないかとか、原音表記に徹していて、ユダヤは「ユダエア」、アルプスは「アルペス」などというのは、ちょっとやりすぎなのではとか、まあそん…

大塚英志『アトムの命題』

晴のち曇。 大塚英志『アトムの命題』読了。副題「手塚治虫と戦後まんがの主題」。アトムの命題 手塚治虫と戦後まんがの主題 (角川文庫)作者: 大塚英志出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2009/09/20メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブ…

グーグル遊び

Panoramio で遊ぶ。写真を撮るのが好きな人には、これは面白いサービスだろう。グーグルも、手を変え品を変え攻めてきますね。ウチの近くのでも、撮られてアップロードされている写真が何枚かあって、こういうのを見るのはちょっと楽しい。 ストリートビュー…

ハイブリッド車を買うか/「百十郎桜」見物

晴。 午前中、トヨタのセールスマン来訪。今までは、マツダの「デミオ」初代モデルに十一年半も乗ってきたのだが、さすがに古くなったことと、エコカー減税・補助金、またガソリン代の高騰もあって(やはりデミオは燃費はあまりよくない。三〇リッターで一箇…

内田樹『呪いの時代』/松原隆彦『宇宙に外側はあるか』

雨。 図書館へ行く。近くに花見の名所があるので、季節には図書館の駐車場も満杯になってしまうのだが、今日は雨なので空いていた。図書館で志賀浩二の本を買ってもらえないか、聞いてみる。「数学30講シリーズ」が一部揃っていなく、これはよいシリーズなの…

大澤真幸『夢よりも深い覚醒』/『松浦宮物語』

晴。 大澤真幸『夢よりも深い覚醒』読了。大震災、特に原発事故について根源的に考えた書物である。著者らしく、議論の半ばは相当に抽象的なものだ。しかし、原発事故には文明論を誘発する根源性があるのだから、それは必要なことでもあろう。ほとんど論理に…

こともなし

晴。 プール。アピタとその本屋。 新境川堤の桜が満開だ。 今日は訳あって(?)ずっとパソコンに張り付いておりました。疲れた。 ギンギアム(この花はとても香りがきつい)

埴谷雄高『死霊2』『死霊3』

日曜日。晴。 埴谷雄高『死霊2』読了。死霊(2) (講談社文芸文庫)作者: 埴谷雄高,鶴見俊輔出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/03/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (31件) を見る埴谷雄高『死霊3』読了。空虚な謎。澁澤龍彦…

タブッキ『供述によるとペレイラは…』/埴谷雄高『死霊1』

晴。花冷えという言葉があるけれど、それにしても寒すぎる。 旅行の写真の整理をする。250枚以上撮ってしまったな。 アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは…』読了。須賀敦子訳。スペイン内戦時のポルトガルのリスボンで、主人公である新聞編集者の…

井伏鱒二『珍品堂主人』

曇のち晴。 イオンとその写真屋。 井伏鱒二『珍品堂主人』再読。古本でダブりで買ったもので、一度読んだことがあるはずだが、骨董の話という以外、まったく中身を覚えていなかった。文庫解説では、これが井伏鱒二の代表作のひとつということだが、そんなも…

鹿児島家族旅行(第三日)

最終日もいい天気。今日は人吉を半日見るだけでお仕舞なので、宿でのんびりする。 九時ごろチェックアウトし、駅へ。駅裏の古墳群を見たあと、駅前でレンタサイクルを借りる。これが正解だった。 青井阿蘇神社へ。本殿、拝殿、楼門などが国宝。まあ、何とい…