2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイネ詩集/ホーソーン『緋文字』

雨のち晴。 なんだろう、胃腸風邪かな。嫌になってくる。 『ハイネ詩集』読了。片山敏彦訳。ハイネ詩集 (新潮文庫)作者: ハイネ,片山敏彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1951/02/22メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (11件) を見…

『細野晴臣 分福茶釜』

日曜日。晴。よく寝た。 午前中は仕事。昼からイオン。イオン内のJTBへ初めて(イトーヨーカドーがつぶれたので)行き、旅行の予約をする。システムが変って時間がかかり、とても疲れた。イオン内の写真屋へ初めて(これまで行っていたところがつぶれたので…

カミュ『幸福な死』

晴。 カミュ『幸福な死』読了。即物的な描写に、とても美しいところがある。幸福な死 (新潮文庫)作者: カミュ,高畠正明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1976/06/01メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (20件) を見る# ハイドンの交響曲第九…

石井洋二郎『フランス的思考』/バルト『エクリチュールの零度』

曇。 行きつけの写真屋がつぶれていた。 石井洋二郎『フランス的思考』読了。なかなか面白かった。取り上げられた人物は、サド、フーリエ、ランボー、ブルトン、バタイユ、バルトなど、どちらかと云えば「異端者」ではないか。著者は「野生の思考者たち」と…

ディラック『量子力学』メモ(4)

(前回)さて、量子力学のいちばん基本的な式は、一次演算子の「固有値問題」の方程式である。すなわち =a|P>">

『現代工学のための量子力学の数理入門』/李賀詩選

雨のち曇。 「恵那」にて昼食。天麩羅蕎麦。散髪。 現代工学社の『現代工学のための量子力学の数理入門』にざっと目を通す。対話風に書かれている。第三章の「ヒルベルト空間と量子力学の数理」が特に参考になった。ヒルベルト空間の勉強もしてみたくなりま…

ディラック『量子力学』メモ(3)

(前回)前に、一次演算子の「固有値問題」として物理的な量が決定されると述べたが、これも先走って云っておけば、そのとき、力学変数はじつは実数でなければならない。なので、実数の力学変数に対応する、一次演算子の条件を調べておこう。

守屋毅『元禄文化』/金子みすゞ童謡集

晴。 守屋毅『元禄文化』読了。文章がいい。「元禄期の文化は、すくなくとも、小市民の文化への参加という一点において、それ以前の社会と相違するのである。そしてそれを、日本における大衆文化の誕生とよぶこともゆるされるのではないか。」(p.169)元禄…

佐藤文隆『職業としての科学』/フェイスブックを弄る

晴。 アマゾンに注文していたカメラ落手。なんという早さ。昨日の夕方で今日の午前中だものなあ。 佐藤文隆『職業としての科学』を精読。著者は物理学の研究者として一流以上であるが、そうした人でこれほど科学そのものについて語れる人は、日本人では他に…

ガレン『ルネサンス文化史』/島崎藤村『千曲川のスケッチ』

晴。 プール。万代書店。イオンの Joshin と未来屋書店。 アマゾンでコンパクト・デジタルカメラ(COOLPIX S8100)を注文。メモリーと合せて22,448円。Nikon デジタルカメラ COOLPIX S8100 ノーブルブラック S8100BK 1210万画素 光学10倍ズーム 広角30mm 3.0…

森浩一『萬葉集に歴史を読む』/島田雅彦『天国が降ってくる』/松宮義仁『日本人のためのフェイスブック入門』/福嶋麻衣子、いしたにまさき『日本の若者は不幸じゃない』/円堂都司昭『ゼロ年代の論点』

日曜日。晴。 カルコス。 森浩一『萬葉集に歴史を読む』読了。文庫オリジナル。面白い。萬葉集に歴史を読む (ちくま学芸文庫)作者: 森浩一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/02/08メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る島田雅…

シュペルヴィエル『海に住む少女』

晴。 シュペルヴィエル『海に住む少女』読了。不思議な味わいの短篇集。海に住む少女 (光文社古典新訳文庫)作者: シュペルヴィエル,永田千奈出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/10/12メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 38回この商品を含むブログ (82件) …

水野忠夫『マヤコフスキイ・ノート』

晴。 水野忠夫『マヤコフスキイ・ノート』読了。骨太の名著。ロシア未来派、ロシア・アヴァンギャルドか。平凡社ライブラリーには、時々とんでもないものが入るな。詩は翻訳で読んでもダメなのだろうが、それでもいいから読んでみたい。どこの出版社か、出し…

玄侑宗久『テルちゃん』

曇のち雨。 玄侑宗久『テルちゃん』読了。生きていて、いいこと、楽しいことばかりがある訳ではない。しかし、究極的に人生は生きるに値するものであり、また、そう生きねばならないことを、玄侑さんの小説は教えてくれる。こういう単純なことは、却って書く…

河井智康『日本の漁業』

晴。 河井智康『日本の漁業』読了。少し古い本だが、一読の価値はあると思う。なお、著者をウィキペディアで調べてみたら驚いた(参照)。日本の漁業 (岩波新書)作者: 河井智康出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1994/11/21メディア: 新書この商品を含むブロ…

アンドレ・ジイド『法王庁の抜け穴』/ル=グウィン『ギフト』

晴。 「3pigs」にて昼食。 アンドレ・ジイド『法王庁の抜け穴』読了。石川淳の翻訳は意外に生硬だ。法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3)作者: アンドレ・ジイド,石川淳出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1928/10/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回こ…

九後汰一郎『ゲージ場の量子論1』

曇。午後、雪。 「恵那」にて昼食。天麩羅蕎麦。 九後汰一郎『ゲージ場の量子論1』にざっと目を通す。本格的な場の量子論の教科書として有名な本なので、とても自分に読みこなせるようなものではないが、難解な本にざっと目を通しておくというのは、意外に…

『般若経』/永井均『倫理とは何か』/知里幸恵編訳『アイヌ神謡集』

日曜日。晴。 カルコス。 『般若経』読了。般若経 (ちくま学芸文庫)作者: 平井俊榮出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/10/07メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る永井均『倫理とは何か』読了。いやもうこれ、最高におもしろい…

安永祖堂『笑う禅僧』再読

晴。 安永祖堂『笑う禅僧』再読。本書の真価は百年くらい経たないと分らないのかもしれない。禅の本などを乱読していて、不感症になっている者は少なくないのではないか。大変な起爆力があるのだが、どれくらいの人が気づくのだろう。まあ、気づかない方が安…

フロイト『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』/吉本隆明『戦争と平和』/日夏耿之介の詩

休日。雪。 寝過ぎ。十二時間くらい寝た。 フロイト『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』読了。わかりやすい訳文だが、そもそもフロイトが大きく自分を超えているので、フロイトが究極的に何を語りたいのかを推察するのがむずかしい。もちろん、精神…

甘詰留太『ナナとカオル2』

晴。 大垣。BOOK OFF岐阜うさ店。カラヤン指揮のハイドンのCD購入。5枚組。カルコス。気が滅入るとわかっていながら、つい文芸誌を立ち読み。 マジメなことばかりやっていると阿呆になるので、笑えるマンガを読む。甘詰留太『ナナとカオル2』。良い子は読ん…

佐藤優『私のマルクス』

晴。久しぶりに気持ちのよい日。 佐藤優『私のマルクス』読了。著者の思想的自叙伝というか、自己形成史というか。同志社大学神学部生の頃の回想がメインで、自分などからみると、思想的にも実存的にも、おそろしいまでに濃密な学生生活が活写されている。読…

野呂邦暢『草のつるぎ』

晴。 風邪だいぶよくなる。鼻水はまだたらたら。 野呂邦暢『草のつるぎ』読了。構造分析的に言ってしまえば、「草のつるぎ」と「砦の冬」を合せて、自衛隊を通過儀礼とした男の物語ということになろう。お約束の「死の体験」もちゃんとある。ストーリーとし…

町田康『真実真正日記』/檜垣立哉『西田幾多郎の生命哲学』/井筒俊彦『神秘哲学 ギリシアの部』

晴。 風邪おさまらず。体の調子は良くなったが、味覚がおかしくなったり、鼻水が出たり。 体調が悪いとどうしても気がふさぐので、町田康『真実真正日記』を読む。町田の笑いのパワーを分けてもらおうと思ったのだが、まあ笑えるのだが、暗くていじいじした…

澁澤龍彦 西欧文芸批評集成/新書版『新約聖書1』

日曜日。曇。 風邪が悪化してつらい。 『澁澤龍彦 西欧文芸批評集成』読了。ほとんど既読。でもまあ、おもしろい。澁澤龍彦 西欧文芸批評集成 (河出文庫)作者: 澁澤龍彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/01/06メディア: 文庫 クリック: 1回この商…

東浩紀と大澤信亮

今日の東浩紀のツイート(こちら)に拠ると、大澤信亮が「漫画やアニメやテレビドラマといった対象の貧しさ」などと書いて東らを批判しているらしいが、驚くね。自分も、漫画もアニメもテレビドラマについても無知だが、これは自分がたんに時代遅れで、つい…

プラトン『プロタゴラス』

曇。 プラトン『プロタゴラス』読了。中澤務訳。ソクラテスの対話の進め方は、生きた概念が正確に定義できないことを突いたもので、ソフィスト・プロタゴラスよりもこちらの方が詭弁くさいものなのだが、翻って考えてみるに、言葉というものはそもそもそうい…

酒井健『シュルレアリスム』

晴。 酒井健『シュルレアリスム』読了。シュルレアリスム―終わりなき革命 (中公新書)作者: 酒井健出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 145回この商品を含むブログ (19件) を見る# カルロス・クライバーの指揮…

井筒俊彦『神秘哲学 ギリシアの部』を読む/甘詰留太『ナナとカオル 1』/五十嵐大介『SARU』

晴。 カルコスとBOOK OFF。 井筒俊彦『神秘哲学 ギリシアの部』を読む。とりあえず、第四章までの本論は読了。日録に書く。神秘哲学―ギリシアの部作者: 井筒俊彦出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2010/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: …

森清『大拙と幾多郎』/『思想地図β vol.1』続き

晴。 森清『大拙と幾多郎』読了。日録に書く。大拙と幾多郎 (岩波現代文庫)作者: 森清出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/01/15メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る今日は時間に余裕があったので、仕事場で『思想地図β vol.1…