2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

湯浅誠の100日間

NHK総合で、内閣参与となった湯浅誠さんの100日間を追ったルポルタージュを見る。よく言われている、地方自治体の臆病とか、官僚の事なかれ主義というのは、本当なのだなあとガックリくる。生きるか死ぬかという状況に追い詰められている人たちの、その身に…

三井山と三井山公園

天気がよいので、三井山に登ってくる。小さな山なので、下から頂上まで十五分くらいか。樹が茂っていて、意外と上からの眺望がないが、それでもまあ満足だ。近年、遊水地を整備した麓の公園が、なかなか小ぎれいになっている。池にカルガモがたくさんいた。…

沖藤典子『介護保険は老いを守るか』/トゥーサン『テレビジョン』

日曜日。雨のち晴。 CDプレイヤーを修理に出してしまったが、無性に音楽が聴きたくなったので、MDで聴きまくる。MDにいろいろ落としてもなかなか聴かないので、ちょうどいい機会。普段あまり聴かないジャズや、日本のポップスなど。 # 沖藤典子『介護保険は…

宇野弘蔵『恐慌論』/栗本慎一郎『反文学論』

晴。暖かい。このまま一気に春到来なのでしょうか。 宇野弘蔵『恐慌論』読了。難解で、よく判らないところもたくさんあったが、気になったのは、本書のアクチュアリティである。恐慌論なのに、いくら原理論だといっても、中央銀行や政府の役割がまったく考慮…

金子彰子さんの詩集

ウェブ上で見つけて、いい詩を書く方だなあと思っていたのだが、龜鳴屋という金沢の本屋から、第一詩集『二月十四日』が出版された。それが、今日届いたのである。やっぱり良いなあ。ゆっくり読んでいこうと思っている。 金子さんのブログはこちら。なお、本…

まど・みちお詩集/新古今和歌集

雨。 『まど・みちお詩集』読了。なんともいとおしい詩でいっぱいだ。すばらしい!まど・みちお詩集 (ハルキ文庫)作者: まどみちお出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 1998/04/01メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 27回この商品を含むブログ (13件) …

マーカス『心を生みだす遺伝子』

曇。 歩いて散髪に行く。オオイヌノフグリの青い小さい花が咲いていた。 CDプレイヤーが音飛びするので、エイデンへ修理に出す。もう古いものなので、部品があるかどうか。 BOOK OFF。カルコス。「文學界」3月号を立ち読みするが、東浩紀の自分語りについて…

マルクス『経済学・哲学草稿』

晴。春の陽気になって、花がいろいろ咲き出した。クロッカスって、夕方になると閉じるんだ。 # マルクス『経済学・哲学草稿』読了。経済学・哲学草稿 (岩波文庫 白 124-2)作者: マルクス,城塚登,田中吉六出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1964/03/16メディ…

絲山秋子『スモールトーク』

晴。 絲山秋子『スモールトーク』読了。カッコいいなあ。スモールトーク (角川文庫)作者: 絲山秋子出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2008/02/22メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (23件) を見る# 「薫日記」(参照)を読んで、出…

オットー『聖なるもの』/北村薫『自分だけの一冊』

晴。 プールへ行ったら、またしても休みだった。今度は臨時修理。まぬけ。アピタ。 # オットー『聖なるもの』読了。新訳。本書の底流には、キリスト教こそ宗教の最高形態だという発想がある。このことは訳者も指摘している。 本書の根本的なねらいとは、諸…

種村季弘『魔術的リアリズム』/フーケ『ウンディーネ』

日曜日。晴。 種村季弘『魔術的リアリズム』読了。1920年代のドイツ人画家たち。アントン・レーダーシャイト、フランツ・ラジヴィル、アルベルト・エレボー、クリスティアン・シャート、カール・グロスベルク、ゲオルク・シュリンプフ、リヒャルト・エルツェ…

小堀憲『大数学者』/チェーホフ『六号病棟・退屈な話』

曇。 小堀憲『大数学者』読了。好著。数学者たちの小伝で、取り上げられているのは、ガウス、コーシー、アーベル、ガロア、ヴァイエルシュトラス、リーマン。しかし、ちくま学芸文庫は、よくもこういう本を探してくるな。感謝。大数学者 (ちくま学芸文庫)作…

『日本経済復活 一番かんたんな方法』/デュラス『愛人』

曇。 結局、ゲームで夜更しをしてしまった。 勝間和代、宮崎哲弥、飯田泰之の対談本『日本経済復活 一番かんたんな方法』読了。素晴しい本。日録に書く。日本経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443)作者: 勝間和代,宮崎哲弥,飯田泰之出版社/メーカー:…

A列車で行こうDS

なんとなく久しぶりにゲームをやってみようと思い立ち、BOOK OFFで「A列車で行こうDS」を買う。鉄道会社の社長になって、線路を引いて電車を走らせ、街を発展させていくゲーム。これは学生の頃、友人のパソコンで遊んだのが懐しかったのもあるし、あまり面…

岐阜県美術館

数日ぶりに晴。 岐阜県美術館を訪ねる。特別展はやっていないが、収蔵品展を観る。320円なり。最近絵を観ていなかったので、見るものどれもおもしろく感じる。山本芳翠の「裸婦」も「浦島図」も、共に以前見ているものだが、古典主義的な作風が気持ちよい。…

新保良明『ローマ帝国愚帝列伝』

曇。最近すっきりと晴れない。 自由書房EX高島屋店。 新保良明『ローマ帝国愚帝列伝』読了。日録に書く。ローマ帝国愚帝列伝 (講談社選書メチエ)作者: 新保良明出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 12回この商品を含…

バスキア/目黒考二『活字学級』/武満徹

曇。 大垣。BOOK OFF 21号穂積店。 バスキアの文庫版画集を見る。バスキアはウォーホルに見い出された人。よく暴走族なんかが地下道とかコンクリート壁とかに描いている落書きは、バスキアの出来損いのようにも見える。バスキア (角川文庫)作者: ジャン‐ミシ…

ドイツ幻想小説傑作選/養老孟司『バカの壁』/カフカ『夢・アフォリズム・詩』

雨。 プールへ行ったら休みだった。まぬけ。イオン。 『ドイツ幻想小説傑作選』読了。今泉文子の、すばらしい編と訳。幻想小説や、お話が好きな人ならきっと楽しめるだろう。収録作は、ティーク「金髪のエックベルト」シャミッソー「アーデルベルトの寓話」…

橋口倫介『十字軍騎士団』/ル・コルビュジエ『マルセイユのユニテ・ダビタシオン』/坂本龍一の新譜

日曜日。晴。 カルコス。ちくま学芸文庫の新刊(一冊ずつしか入荷しないのだ)が、ゴソっと買われていたので驚く。BOOK OFF。 NHK-Hi の「猫のしっぽ カエルの手」いいですね。自分も京都に住んでいたことがあるので、ああいう人たちがいるのはわかります。…

上野千鶴子『女遊び』

晴。 上野千鶴子『女遊び』読了。二十年前の上野千鶴子。つっぱっている。今の上野もいいが、この上野は可能性と才能で、まぶしいほどきらめいている。女遊び作者: 上野千鶴子出版社/メーカー: 学陽書房発売日: 1988/06メディア: 単行本 クリック: 12回この…

ベンヤミン『図説 写真小史』

曇。 皮膚科。 ヴァルター・ベンヤミン『図説 写真小史』読了。写真多数。図説 写真小史 (ちくま学芸文庫)作者: ヴァルターベンヤミン,Walter Benjamin,久保哲司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1998/04/01メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 12回この商品…

シャノン『通信の数学的理論』/スタインベック『ハツカネズミと人間』

建国記念の日。雨。 シャノンとウィーバーの『通信の数学的理論』にざっと目を通す。いきなりシャノンの原論文はむつかしいが、訳者による解説を参考にすると、なんとかアウトラインは判った。通信の数学的理論 (ちくま学芸文庫)作者: クロード・E.シャノン,…

杜牧詩選/岡義武『国際政治史』/坂本龍一『音楽は自由にする』

雨。 『杜牧詩選』読了。杜牧詩選 (岩波文庫)作者: 松浦友久,植木久行出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/11/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る岡義武『国際政治史』読了。原本は岩波全書。本格的で門外漢には…

カラヤンのベートーヴェン/バイロン詩集

雨。昼までに上がる。今日は暖かい。 起きたら何となく、ベートーヴェンの交響曲の中でもいちばん俗な、第七番の終楽章が(もう何年も聴いていないのに)聴きたくなったので、カラヤンの1983年の録音で聴いて圧倒される。美しい。第二楽章の葬送行進曲など、…

アルテミドロス『夢判断の書』/穂村弘『にょっ記』/河合隼雄『ユング心理学と仏教』

曇。 プール。アピタとその本屋。JTBで宿の予約。 アルテミドロス『夢判断の書』読了。アルテミドロスは二世紀末の、エペソスの人らしい。よくこんな本が翻訳されたなあ。夢判断の書 (叢書アレクサンドリア図書館)作者: アルテミドロス,城江良和出版社/メー…

島田雅彦『アルマジロ王』/いとうせいこう『ノーライフキング』

日曜日。晴。 島田雅彦『アルマジロ王』読了。引掛りのあるものを書こうという努力は、立派なものだと思う。通念に逆らおうという態度は、小説家として正統的なのは間違いない。アルマジロ王 (新潮文庫)作者: 島田雅彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1994/0…

開高健『饒舌の思想』

雪。 開高健『饒舌の思想』読了。一時期、本屋で開高の本を見かけなくなっていたが、最近また、少しずつ文庫化されるようになってきたようで、嬉しい。自分には開高は大切な作家で、学生の頃に文庫本でほとんどの作品を読んだのだが(50冊くらいか)、本書は…

ロゲルギスト『新 物理の散歩道3』/磯崎新、浅田彰『ビルディングの終わり、アーキテクチュアの始まり』

曇。風花飛ぶ。 ロゲルギスト『新 物理の散歩道 第3集』読了。「コマはなぜ起き上がる」が大変な力作。独楽の運動については力学の教科書で読んだのだが(中身は今ではすっかり忘れているけれども)、それはジャイロ効果に関してだけで、実際はもっと複雑な…

木原太郎『分子と宇宙』/吉田満『戦艦大和ノ最後』/青柳いづみこのCD

立春。晴。風花が飛ぶ。 「恵那」にて昼食。いつも蕎麦なので、今日はうどんにしてみた。天麩羅うどん1100円。やはり蕎麦の方がおいしいか。でも、汁の味はいい。 木原太郎『分子と宇宙』読了。かなりユニークな本。古い本だし、本書の扱うほとんどの分野(…

魯迅評論集/ドゥルーズ『シネマ1』/玄侑宗久『ベラボーな生活』

節分。曇。夜、雪がちらちらする。寒い。 ぱんごころ。 BOOK OFF岐阜オーキッドパーク店。21冊買う。阿呆だ。(岩波文庫のロシア物、すなわちドブロリューボフ、クロポトキン、ネクラーソフ、ソログープあたりが収穫だった。) 『魯迅評論集』読了。竹内好編…