2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

浅野和生『ヨーロッパの中世美術』/『学術都市アレクサンドリア』/立浪引退

曇時々雨。 中日ドラゴンズの立浪和義選手の引退セレモニーがあった。中日ファンだし、同世代なので、ミスター・ドラゴンズがいなくなるというのは、これはさみしくなるなあという気持ち。しかし、今日でも3安打1打点だというのだから、さすがだね。お疲れ…

樋口一葉

晴。 「恵那」にて昼食。 樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』読了。「たけくらべ」は絶品。どうして一葉が古典になっているのか、納得させられた。ただ、文章はあまりにも繊細で、風俗も現代から懸け離れており、恥ずかしながら、完全に読み取ったとはいえな…

橘木俊詔『格差社会』/澁澤龍彦訳のバタイユ『エロティシズム』

曇。 プール。アピタとその本屋。 積ん読本を一気に整理する。 橘木俊詔『格差社会』読了。日本において貧富の差が広がっているという点、特に意外な内容はなかったが、それだけ本書の中身が一般化したということだろう。日本の政府はすでに充分「小さな政府…

『数学から見た物体と運動』/『宇宙を織りなすもの(下)』

晴。まだ暑い。 砂田利一『数学から見た物体と運動』に目を通す。かなり現代的な数学を使って、初等的な物理理論を、より一般的な形で書き換えようという試みである。一つの物理分野が、様々なレヴェルで記述できるということがよくわかる。また、コラムにあ…

藤原正彦『数学者の言葉では』

晴。 藤原正彦『数学者の言葉では』読了。数学に関係するところも、関係しないところも面白い。文章に、次々ページを繰らせる力がある。著者独特のユーモアは、自分のナルシズムを相対化できるところにあるだろう。著者が情緒の強い人だというのは文章からわ…

岩井克人

晴。 岩井克人『会社はこれからどうなるのか』読了。日録に書く。会社はこれからどうなるのか (平凡社ライブラリー)作者: 岩井克人出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2009/09/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 156回この商品を含むブログ (43件) を見る

こともなし

晴。妙に暑い。 へろへろ。中沢新一を読む。

トマス・アクィナス/イブン・ジュバイル

曇。 トマス・アクィナス『君主の統治について』読了。君主の鑑(speculum regis)。君主の統治について―謹んでキプロス王に捧げる (岩波文庫)作者: トマスアクィナス,Thomae Aquinatis,柴田平三郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/09/16メディア: 文…

こともなし

曇時々雨。 プール。イオン各務原店は大変な混雑だった。

東本願寺の至宝展/『デパートを発明者した夫妻』

晴。 名古屋へ。松坂屋美術館の「東本願寺の至宝展」を観に行ったが、つまらなかった。有名な親鸞像は模写、『教行信証』は写しだし(国宝の原本は京都国立博物館で既に観ていたが)、いくつかの応挙の障壁画(岐阜別院(!)にあったものらしい)は、彼らし…

こともなし

晴。 呆とした一日。調子がよくない。

デリダ『絵葉書Ⅰ』/白石太一郎

晴。 「3pigs」にて昼食。ヒレかつランチ(味噌煮込み)950円。 ジャック・デリダ『絵葉書Ⅰ』読了。絵葉書 I -ソクラテスからフロイトへ、そしてその彼方 (叢書言語の政治 14)作者: ジャックデリダ,Jacques Derrida,若森栄樹,大西雅一郎出版社/メーカー: 水…

地元に関するサイトはないか!

岐阜や各務原から発信する、ホームページやブログを探してみようと思い、少々検索してみたが、なかなか思い通りにいかない。読書ブログとかないかな、と期待していたのだが。情報関係のサイトは結構あるのにね。情報型で、一応見つけたもの。 岐阜ブログ村 …

トルストイ『光あるうち光の中を歩め』

晴。 トルストイ『光あるうち光の中を歩め』読了。原久一郎の訳文に、息子の卓也の手が入ったものだが、なかなか端整な訳文になっている。話自体は、晩年のトルストイらしい、抹香臭いものだが。これを見ると、トルストイも「キリスト教徒でなければ救われな…

ボルヘス『続審問』

晴。 「恵那」にて昼食。 ボルヘス『続審問』読了。博覧強記に圧倒されるが、それだけではない。ボルヘスは想像力の人だ。過去の膨大な書物の中から、驚異的なものを見つけ出してくる彼の感性が、我々を楽しませるのである。ボルヘス自身が言っている。本書…

鳩山内閣成立

鳩山内閣が成立した。自分は決して政治的人間ではないが、そのようなものにとってすら、この政変は、自分の経験してきた最大のものになろうという、多少の感慨がないではない。それは恐らく、政権担当者らすらの予想を超えた、いわば我々のポテンシャルが試…

吉本隆明『老いの超え方』/岡本太郎

気持ちよく晴れた。 自由書房EX高島屋店。「Voice」誌の山形浩生の連載を立読みして、qfwfq氏のブログ記事で論及されていたのが、茂木健一郎だとわかる。早速Wikipediaを見てみる。 吉本隆明『老いの超え方』読了。日録に書く。老いの超え方 (朝日文庫)作者:…

グイン・サーガ128

雨模様。激しい雨に。 大垣。 BOOK OFF大垣バイパス店と岐阜うさ店。 栗本薫『謎の聖都』読了。とうとうあと二冊か。謎の聖都―グイン・サーガ〈128〉 (ハヤカワ文庫JA)作者: 栗本薫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/08/07メディア: 文庫購入: 1人 クリ…

こともなし

晴。 ひと月半ぶりにプール。腕が痛くなった。 本の整理をする。

ヤナーチェクっていいね

晴。 カルコス各務原店。用事のついでに、自由書房ブックセンター鷺山店。トイレに行きたかったのだが、自由書房にはなかったので困った。まあ、本屋は万引きがあるから、トイレは作りにくいだろうが。 デリダを読む。 ブーレーズ指揮のマーラー(第七番)を…

多木浩二『天皇の肖像』/『ベトナム戦争』/吉田修一

曇。 多木浩二『天皇の肖像』読了。日録に書く。天皇の肖像 (岩波現代文庫)作者: 多木浩二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/01/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (51件) を見る松岡完『ベトナム戦争』読了。記述が時系列…

こともなし

晴。 カメラを持って散歩。 HMVで注文したCD(複数)が届く。辻井伸行のなど楽しみ。 多木浩二を読む。

多田等観『チベット滞在記』

晴。 カルコス。 多田等観『チベット滞在記』読了。多田は大正時代に、学僧としてチベットに十年ほど滞在した人物で、帰国時に、日本に大量の仏教文献を持ち帰っている。本書にも度々あるが、ダライ・ラマ十三世と親密な関係があり、ラサでは色々と便宜を図…

モルリイ『自然の法典』/小山慶太『道楽科学者列伝』

晴。夜は、半袖を着ていると肌寒いほど。 勝手に翻訳。 モルリイ(Morelly)『自然の法典』(isbn:4003402316)読了。大岩誠訳。十八世紀フランスにおける、共産主義的ユートピアの書。 小山慶太『道楽科学者列伝』読了。題名どおりの楽しい本。面白いのは、…

やはり出版業界は危機的か…

いま本作りの世界では、大変なことになっていると薄々気付いてはいたが、こういうの(竹熊健太郎さんのブログ記事)を読むと、本好きとしては怖しいような気持ちにならざるを得ない。自分などにできることといったら、手持ちのお金を流し込んでいくのに、良…

宇沢弘文

晴。 宇沢弘文『ケインズ『一般理論』を読む』読了。ケインズ『一般理論』を読む (岩波現代文庫)作者: 宇沢弘文出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/08/19メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 53回この商品を含むブログ (13件) を見る

中上健次『熊野集』

晴。 中上健次『熊野集』読了。中世の物語のような泥臭さ。熊野集 (講談社文芸文庫)作者: 中上健次,川村二郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/01/27メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (17件) を見る

『宇宙を織りなすもの』

晴。 ブライアン・グリーン『宇宙を織りなすもの(上)』読了。重力が働いていれば、宇宙の始めはきわめて低エントロピーだというのは面白い。p.321の「遅延選択量子消去実験」なるものの結果は驚異的。宇宙を織りなすもの――時間と空間の正体 上作者: ブライ…

澁澤龍彦/渡辺京二

晴。 『澁澤龍彦 日本芸術論集成』読了。洋学派の澁澤が、いかに多く日本の芸術に言及していたかを示す、優れたアンソロジー。澁澤龍彦 日本芸術論集成 (河出文庫)作者: 澁澤龍彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/08/04メディア: 文庫 クリック: 4…

三好達治詩集/『脳と魂』

曇。 『三好達治詩集』(isbn:4101198012)読了。リズムはさすがだが、ちょっとセンチメンタル過ぎる。最晩年はまずまず乾いていて読める。 養老孟司と玄侑宗久の対談本『脳と魂』読了。脳と魂 (ちくま文庫)作者: 養老孟司,玄侑宗久出版社/メーカー: 筑摩書…