種村季弘『東海道寄り道紀行』

晴。

ぼーっとする。

老父を手伝って、柿の木の消毒。わたしの役目は二階の屋根からの噴霧だ。近年柿の木には病気が発生して、日が経つと実や葉が落ちてしまう。ある種のカビが原因らしくて、防カビ剤のようなものを撒いたわけである。うまく効くといいけれど。もう老木だしなあ。

昼食に焼きそばを作る。麺を高いの(一袋50円ナリ笑)にしたら、えらくおいしかった。肉は肉屋のだし、キャベツはウチで採れたてで、何かプレミアム焼きそばみたいな。皆んなであっという間に食し終わりましたがな。

図書館。
車外は29℃。だんだん暑くて散歩できない季節になってきた。
TSUTAYA はスピーカーでどうして鳥の(人工的な?)囀りのようなものを流しているのか。変でイラっとくる。


図書館から借りてきた、種村季弘東海道寄り道紀行』読了。どれも世紀が替わる頃に書かれた、肩の力の抜けた小旅行記。種村さんの博覧強記はあまり前面に出されず(といっても種村さんだが)、また過去と現代文明が錯綜していても軽く受け流しながら、ひとつに呑み込んでみせている。鄙びた田舎ということを強調しすぎるのは、却って野暮だとでもいうような感性だ。いいな、種村さん。
 種村季弘は2004年、71歳で逝去しているから、最晩年の筆だろう。わたしの住む岐阜県を訪れた文章が多いのも、個人的にうれしい。最近は種村さんの書いたものが文庫化されることも少なくなった印象があるな。一部の人たちが種村さんを崇め奉っているのは、ちょっと苦手だ。種村季弘にもっと自由を!

 
夜。
STEINS;GATE』第3話まで見る。