池内紀『モーツァルトとは何か』

晴。

NML で音楽を聴く。■バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻 ~ BWV850 - BWV854 で、チェンバロはルカ・グリエルミ(NMLCD)。平均律クラヴィーア曲集はわたしはできればピアノで演奏すべきだと思っているが、チェンバロで演奏したものとしてはこの録音はもっとも満足できるものになりそうだ。現代的で創造的な感性をもちながら、真っ直ぐバッハに繋がっているところがいい。チェンバリストとして、スコット・ロス以来の才能なのではないかと思うのだが、どうなんでしょうねえ。


スーパー。

何か昨日からモズがしきりと鳴いている。いまも警戒する鳴き声があまりにもうるさいので部屋から外を見たら、モズ二羽が地面にいるカラスをすごい勢いで繰り返し攻撃しているではないか。カラスは嘴で何かやっている。と思ったら、ネズミくらいの大きさのものを咥えて飛び去っていった。いまもモズはしきりと鳴いているが…。もしかしたら、雛がやられてしまったのかも知れない。

昼寝。

図書館から借りてきた、池内紀モーツァルトとは何か』読了。

モーツァルトとは何か

モーツァルトとは何か

  • 作者:池内 紀
  • 発売日: 1998/12/10
  • メディア: 単行本
 
ベートーヴェン弦楽四重奏曲第八番 op.59-2 で、演奏はクァルテット・エクセルシオNML)。よい。実力派カルテット。 
いまも音楽を聴いていたら、あまりにもモズがうるさい。どうしたのかと思って外へ出てみたら、猫が来ているではないか。とりあえず追い払ったが、頭がおかしくなりそう。
モズ、一日中鳴いている。

夜。
新海誠監督の『天気の子』を見る。特に最初の一時間くらいの退屈がひどく苦痛で、残りも大しておもしろくなかった。わたしというおっさんには、魅力的な登場人物(キャラクター)がひとりもいなかったように感じる。主人公であるカップルも、お互いに魅力がなくてどこで惹かれ合っているのかよくわからなかったし、敢て東京を水没させてしまうほどの絆にも見えなかった*1。新海監督のお好きな「セカイ系」自体、わたしはもともと苦手だし。ただ、PCで見ても背景の絵はすごくきれいで、そこはさすがかな。エンタメとして見て、前作の『君の名は。』に到底及ばないと思う。

細部について一点だけ書いておけば、小道具の指輪はもっともっと印象的に、うまく使って欲しかった。せっかく、男の子が真剣に悩んで買って、女の子に渡した*2指輪なんだから。空から落ちてくるだけ…。

*1:特にヒロインの陽菜(ひな)の気持ちの揺れ動きや葛藤があまり描かれていない。ちょっと書くのは恥ずかしいんだが、「もしかしてわたし、あの人が好きなのかしら」「ほんとにあの人、わたしのことが好きなのかしら」って感情がまるでないラブストーリーって、いまはそんなものなの? なわけないよね。いつの時代でも、好きな人が自分を好きなのかわからないから、気持ちを伝えるのがかくもむずかしいから、皆んな恋愛で苦しむのでしょう?

*2:結構あっさり渡して、またあっさり受け取っているのも謎。女の子の誕生日プレゼントに渡す指輪ですよ。おっさんは重く考えすぎかなあ。