濱口桂一郎&海老原嗣生『働き方改革の世界史』

祝日(文化の日)。晴。
昧爽起床してごろごろ。

好天。
スーパー。足りないものを買いにマックスバリュ


昼からミスタードーナツ イオンモール扶桑ショップ。ハニーチュロブレンドコーヒー407円。『働き方改革の世界史』を読み始める。
帰りにカルコスに寄る。9/13以来だから、もう二箇月近く行っていなかったのか。


濱口桂一郎海老原嗣生働き方改革の世界史』読了。労働思想の「古典」を解説することで、現代日本の現状を照射しようという本、ということでいいのだろうか。わたしは本書に取り上げられた12冊の中の一冊も、名前すら知らなかった。そもそも、「労使関係」の「労」が労働者なのはわかるが、「使」が使用者(経営者、みたいな意味だろうか)っつーのを既に知らない。本書のキーワードに「集合取引(コレクティブ・バーゲニング)」というのがあるが、何それてなもんである。ちなみのこの「取引」というのは「労働(力?)」が取引されるということである。
 本書の扱うのは外国の著書がほとんどであるが、内容的に「日本的労使関係」を照らすのに役立つそれが意図的に少なからず選ばれているようである。かつては広く絶賛され、いまでは日本においても疑問視されている「日本的労使関係」。濱口先生の提唱されている「メンバーシップ型」概念とも深く関係がある。で、読んでいていちばんおもしろかったのは、日本人から唯一選ばれている藤林敬三の『労使関係と労使協議制』についてであった。日本の話なので、やはり多少の「土地鑑」があるゆえらしい。日本では労使関係も曖昧微妙で、ぐちゃぐちゃなんだなというのが、藤林の明快な論理から却って浮き彫りになってくるようだ。
 しかし、わたしのように、「会社」というもので働いたことがなく、いまは仕事もせずに生きている人間に本書はどこまで意味があるのだろうとつい思ってしまったが、まあ優れた本だから何かの意味はあるのだろうと、思いたいところである。「労働」って、掘るとめっちゃムズいですね、マジで。

新村出随筆集』を読み始める。