加藤典洋『テクストから遠く離れて』

晴。
昨晩は加藤典洋を読んで寝た。

図書館から借りてきた、加藤典洋『テクストから遠く離れて』読了。ポストモダン批評(テクスト論)の「作者の死」っていうのが、加藤氏には気に入らないのだな。で、それを否定しようと、屁理屈を捏ねている感が拭えない。まあ、わたしがテクスト論にほとんど興味がないせいもあるだろう。もうポストモダン批評そのものが滅びたので、それへの批判もいまとなってはあまり意味がない。本書の加藤氏の文芸批評のやり方そのものは、ネットにたくさんあるサブカル批評を思わせるところがあって、いまっぽい気もする。手品のように、それこそ「テクスト」から構造とか、深層とか、隠された意図とかを取り出してみせるというやつ。わたしは、あんまり興味がないな、こういうやつに。

テクストから遠く離れて

テクストから遠く離れて

加藤氏は「コンプレックス」を動力にものを書いていくところがあって、それがわたしは苦手なんだと思う。わたしなんかはどちらかというと、自分の「コンプレックス」を見世物にするよりは、さっさと破壊してしまいたい方なのだが(まだまだ極めて未熟ですけれどね)。まあ、生産的なら加藤氏みたいなのもありということか。

昼食を作る。ソーセージと玉ねぎ炒め。焼き茄子。

昼寝。起きてから図書館。帰りにアイスを買ってきて、皆んなで食う。

夕食にカレーを作る。うまかった。


夜、「魔法少女まどか☆マギカ」第7話まで観る。