こともなし

曇。
早寝早起き、というほどでもないのだが。昨晩は西田幾多郎を読んで寝た。なかなか進まないのだけれど、わたしが漠然と思っていたより西田はずっとえらい人だったとわかる。まあ、昔読んだときは何もわからなかったのだな。いまわかるとはいえないが、昔よりはまだマシだ。西田が東洋思想(? 仏教の世界といってもよい)を西洋哲学の用語で書いたといわれることに納得するところがある。『善の研究』の「純粋経験」というのは、カオスと言ったり、未分の渾沌と言ったりするものと同じだ。当り前か。

NML で音楽を聴く。■バッハのパルティータ第六番 BWV830 で、ピアノはピ=シェン・チェン(NMLCD)。僕が思っているのと曲の捉え方のパースペクティヴがだいぶちがうのだな。トッカータはもっと余韻をもって、エモーショナルに演奏して欲しいし、エアは逆にもっと速いテンポでやって欲しい。まあこの人のも聴いていると麻痺してきて、なかなか悪くはないなと思うのだけれど。■ブラームスの三つの間奏曲 op.117 で、ピアノはワルター・クリーン(NML)。

 
夕方、晴れる。少し寒いが散歩。








午後五時でも明るくなった。