坪内祐三『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』

深夜起床。寒い。

NML で音楽を聴く。■バッハのブランデンブルク協奏曲第二番 BWV1047 で、指揮はクラウディオ・アバドモーツァルト管弦楽団NMLCD)。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第三番 op.2-3 で、ピアノはファジル・サイNMLCD)。■グリゴール・ハチャトゥリアン(1986-)のピアノ・ソナタ嬰ハ短調 op.1 「サスンのダヴィト」で、ピアノはグリゴール・ハチャトゥリアンNMLMP3 DL)。聴くのはしんどかったが、それに値する音楽だ。大きな射程をもっていて、かつユニーク、西洋音楽をはみ出た、アジアの香りがする。たぶんまだまったく無名の作曲家のようだが、注目してよいと思っている。


晴。大垣。
いつものミスドの駐車場が何故か封鎖(?)されていたので、カーナビで調べてイオンモール大垣に入っているところへ行く。って別にミスドでなくたっていいのだが、もはや信仰ですね。朝のせいかフードコートはガラガラ。クリームイン・マフィン チーズ+ブレンドコーヒー393円。武満さんへのインタヴュー本の続き。早坂文雄へ師事するあたりを読んでちょっとうるっとくる。このあたりの世代には、こういう早坂とか、武満さんもそうだが、戦争が終ってやりたいことに体当たりというか、無謀なまでに真っ直ぐに突っ込んでいく人たちがいて、もう到底真似ができない。早坂も武満さんも作曲は独学で、早坂は確か41歳で結核で死んでしまうのである。早坂の「遺作」を聴いて、武満さんは声を上げて泣いたという。わたしのことなんかはどうでもいいのだが、まったく馬齢を重ねているというしかない。

帰り、吉野家岐阜六条店にて昼食。牛丼並+卵458円。吉野家のシステムが変って戸惑う。

国道の高架から降りるところをまちがえたので、ついでにイオンモール各務原まで行ってしまう。で、今日必要な食材とか、ついでだから明日の分も買おうとか、あああれはここでしか売っていなかったとか、お昼のうどんの材料も買っておくかとか、いろいろ真剣に考えてうろついていたので、疲れてしまった。まだまだ未熟やねえ。
しかし、ここのイオンモールは、何でいつ行ってもこんなに人が多いのだ。


面会。あまり変わりなし。何でも自分で出来るので、看護師さんも放りっぱなしだという。ベッドがいっぱいで、看護師さんはとても忙しいらしい。
よく晴れているのだけれど、風が強くて冷たい。

ウチの蝋梅が咲いている。
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今日は寒いので、米を研ぐときの水が冷たい。

坪内祐三氏を読む。なかなかおもしろい。僕はこれまで、坪内氏をおもしろいと思ったことが一度もなかったのだが。

夕食は常夜鍋。これは簡単なので楽。おいしかったし、温まった。

老母は少しづつはよくなっているのかな。先生から、帰宅を焦っているなら通院でもいいよといわれたと、電話で言っていた。まあ、悪ければそんなことは言われないだろうからな。しかし、通院はいまの様子だと大変だし、再々入院はもう勘弁だということもあるのだろう、焦っていないと応えたそうである。さても、いまいちばん寒い時期だし、ただでさえウチは寒いこともあるから、それは賢明かも知れない。いずれにせよ、老母に任せたいと思っている。

図書館から借りてきた、坪内祐三『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』読了。先日坪内氏が亡くなったわけであるが、そのときネットでわたしが一目も二目も置く人たちが、ほんとにあの人もこの人も通り一遍でない追悼文を書いておられたのを読んで、わたしは驚いた。で、坪内氏を読んでみることにしたのである。わたしごときが坪内氏について書くのは噴飯ものだと弁えているので、本については書かない。ただ、わたしごときの知識量と雑な感性では、坪内氏をおもしろがるには不十分であることは納得された。それに、現実の(つまり本を通してではない)坪内氏は、相当に魅力的だったのだろうかと思う。そうでもなければ、これほど坪内氏の死が悼まれた理由が、わたしにはわかりそうもない。わたしのもののわからなさぶりを痛感するところである。図書館にあったら、もう少し坪内氏を読んでみるつもりだ。

右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。

右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。