梯久美子『好きになった人』

曇。夜のうちに雨が降ったらしい。

NML で音楽を聴く。■バッハの無伴奏チェロ組曲第三番 BWV1009 で、チェロは藤原真理NMLCD)。■ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第三番 op.69 で、チェロはミッシャ・マイスキー、ピアノはマルタ・アルゲリッチNMLCD)。心を動かされ、なぐさめられた。どうして自分はこんなにベートーヴェンが好きなのかな。ベートーヴェンが好きなのは初心者だとかいわれそうである。まあ、それは否定しないが。■ブラームスの三つの間奏曲 op.117 で、ピアノはオルタンス・カルティエブレッソンNML)。すばらしい演奏。グールドの録音などに慣れているとこれはテンポが速すぎるように感じる人もいるかも知れないが、わたしはこれもよいと思う。深みがあってなぐさめられる。カルティエブレッソンというのはよくある名前なのか知らないが、高名な写真家と何か関係があるのだろうか。

Brahms: Fantasien, Op. 116, Intermezzi, Op. 117 & Klavierstücke, Op. 118

Brahms: Fantasien, Op. 116, Intermezzi, Op. 117 & Klavierstücke, Op. 118

  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
時々晴。
洗濯、風呂掃除。今日は老母の残していった洗濯物があったので、少し量が多かった。ちなみに、ウチの洗濯機はいわゆる全自動とかいうやつではなくて、昔ながらの二槽式というやつである(って皆んな知らねーよね)。ので、スイッチポンでお洗濯というわけにはいかない。でもまあ、結構時間がかかるのは干すときなのですけれどね、家族の分があると。

スーパー。

昼食は、一昨日の鍋の残りを雑炊に。あとはキムチ。


少しだけ散歩。いつもと代わり映えのしない写真ですが。
20200129130207
20200129130231
20200129130254
20200129130323
20200129130350
20200129130411
20200129130434
20200129130606
カワセミはこのあと、ジャボンと川の中へダイブして魚を獲った。たまたま一枚だけ、コンデジの光学ズームの限界だが撮れた。

川も畑も田んぼもゴミを捨てていく人が多くて、いつもゴミを避けて写真を撮らないといけないのが悲しい。


ドラッグストアに寄ってから面会。今日は老父と別々だ。元気そうである。熱もない感じだという。ヒマみたい。でも、楽観していられるかはわからないらしくて、経過次第ということ。なかなかスッといかないな。背中が凝るというので、指圧してやる。

そのまま20分くらいかけて、米屋。今日はどうしてもいかないといけない。車の中は暑いくらいで、ガーディガンを脱ぎ、途中でコンビニに寄って冷たい麦茶を買ってゆく。

ぐるっと国道を帰って、イオンモール各務原へ。ここでしか買えない食品を購入。自分の下着なども買う。
最初はそのつもりはなかったのだが、ひさしぶりにここで休憩していこうかという気になる。まず未来屋書店へ。何か一冊買おうと、まずは新書本を見てみるが、いまひとつそそられるものはなし。なので、ちくま文庫梯久美子さんを買う。それから、ここではいつもショパンが流れているので気になる。イオンモールの下らない音楽がうるさいのでわかりにくい。「二十四の前奏曲」だった。
フードコートのミスドはほんとひさしぶり。エンゼルクリーム+ブレンドコーヒー407円。わたしはここの275円のブレンドコーヒーが好きなのだなとあらためて思う。で、梯久美子さんの『好きになった人』を読む。太平洋戦争関係のエッセイの分は読み終える。読み巧者たちが賞賛するとおり、この人の文章は質が高い。感動もしないことはない。ただ、この人はプロの文章家で、微妙にわたしの好みから外れるところがあって、正直言って全面的には好きになれないなと生意気にも思う。たぶん、まちがった感性であろう。まあしかし、よい文章だ。

ガソリンスタンドに寄って帰る。


調理中に老母から電話。先生の話があって、まだよくはなっていないらしい。手術かどうか先生も非常に迷うところらしく、他の先生とも相談して明日中くらいに判断するということ。老母はまた手術かもしれないということで落ち込んでいた。まあそれは当り前である。わたしも心配だが、家族としてはリスクも考えた上で、いずれにせよよい方法を望んでいる。というか、先生の判断を尊重したいし、素人としてはするしかない。

夕食は刺身。ブリ、タイ、スズキなど。コウサイタイ(紅菜苔)を茹でたもの。ブロッコリを茹でたもの。

しかし、風呂場でうじうじ考えてしまった。

梯久美子『好きになった人』読了。エッセイ集。感動した文章はいくつかあった。それから、梯さんは過去に吉本さんへの聞き書きもやっておられるのだな。最晩年の吉本さんの姿を彷彿とさせる文章だった。しかし、なんでこんなに上手い、隙のない文章で書くのだろうと、残念な気もした。別に下手な文章がよいというわけではないが、すらすらと、あっという間に読めてしまう。何か、高い技術が気になって、ちょっと白けてしまうというのは言い過ぎだろうか。まあ、待ち時間とかに軽く読めばよかったのかも知れない。ごめんなさい。

好きになった人 (ちくま文庫)

好きになった人 (ちくま文庫)