母手術

雨。しかし暖かい。
昧爽起床。

八時頃家を出て、老父、妹と共に病院へ。病室で老母も交え、しばし閑談。

九時、母手術室へ。長丁場になることはわかっている。

処置のあと、たぶん十時半頃から執刀らしい。といってもロボットアーム操作の機械であるという。

我々は談話室で待つ。わたしは一時間ほど本を読むが、疲れてしまう。なので、もってきたDS用のゲームをする。「シヴィライゼーション レボリューション」というシミュレーション・ゲーム。叱らないで下さいね。あまり何も考えたくなし、ゲームとか普段まったくやらないので、とまどって時間がかかるだろうという読みである。マニュアルを見ながら、遅々と進める。

知らぬ間に晴れる。十一時半頃、病院内のレストランで食事。わたしと老父はカツ丼。妹は天ぷら蕎麦。

延々と待つ。わたしは途中でゲームは疲れてしまう。バッテリーの残量がなくなってきたのもあって中断。iPad で時間つぶし。

十八時半頃、先生がいらっしゃって、手術は予定どおり終了。摘出した臓器を前に説明を受ける。すべて予定どおり。とりあえずはホッとする。

しばらくして、病室に母が戻ってきた。酸素マスクや管やらが付いているが。我々に反応する。
かぼそいが、声も出る。しかし看護師が退出したあと、気持ちが悪いとか、それにやはり痛いらしい。以前大病院の看護師だった妹が対応してくれる。心強い。
別に悪い状況というほどでもないらしいが、眠れないだろうなと自分でいう。一時間足らず病室にいて、もう帰れと言うので、わたしは多少心配ではあったが、帰ることにする。明日来るといって帰る。なんとか今夜何もありませんように。

帰りにスーパーに寄る。

家で三人で夕食。暖かくおいしいものを食べて、生き返った心地。

片付けも済んで、少しリラックスしていまこれを書いている。今夜何もないことを願う。(21:40)