ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

雨。
昨晩は、アップグレードに失敗していたサブ機の Ubuntu 19.10 を再インストールしていたら明け方になってしまった。ので、寝坊。

何時間もごろごろする。

ガソリンスタンド。図書館。


コメダ珈琲店那加住吉店。ブレイディみかこさんの続き。読み始めるとたちまち惹き込まれてしまう。短篇小説のように思わず最後に目頭を熱くさせられるような文章もあるし、何かと考えさせる文章も多い。多様性は善か、階級社会、移民、公共性、教育、貧困、PC(ポリティカル・コレクトネス)、日本とイギリス、人種偏見など、どんな学者の文章にも劣らないリアルを感じる。それにしても、わたしは子供というものに期待をしていないけれど(まあ、大人に期待しているわけでもない)、本書を読んでいると、やはり未来は子供たちの手にあるのだということを思ったりする。たぶん、自分の子供がいる人は、子供というものに希望をもつだろう。わたしが子供に期待しないのは、たんにわたしに子供がおらず、また具体的に子供をよく知らないがために過ぎないような気がする。それに、塾講師として不適格者であったこともあるかも知れない。とにかく、これはよい本だ。

図書館から借りてきた、ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』読了。これまで書いてきたように、本書はすばらしい本だ。わたしらしくひとつだけネガティブなことを書いておけば、確かに子供はすべてを知っている。ただ、すべての子供はいずれ大人になるのだ。そこからが本当の勝負(?)である。本書の少年は、あまりにもカッコいい。そして著者のように、大人になってもすごくてカッコいい人もわずかにいるのだ。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

車で聴いていたハイドンのピアノ・ソナタの演奏がどうしようもなく腑抜けていたので、誰だろうと思ったら、ブレンデルだった。まさかグールドではあり得ないし、晩年のリヒテルかしらん、そうだったらさみしいなと思っていたのであるが。このブレンデルハイドンだって、かつてはよいと思ったから SDカードに入れておいたのだろうけれども。まあ、曲にも拠ろう。

NML で音楽を聴く。■ハイドンのピアノ・ソナタ第五十四番 Hob.XVI:40 で、ピアノはジョン・オコーナーNMLMP3 DL)。■ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第八番 op.30-3 で、ヴァイオリンはロレンツォ・ガット、ピアノはジュリアン・リベール(NMLCD)。■コルンゴルト弦楽六重奏曲 op.10 で、演奏はフレッシュ四重奏団、他(NMLCD)。■ショパンのチェロ・ソナタ op.65 で、チェロはイジー・バールタ、ピアノはマルティン・カシーク(NML)。

Chopin: Complete Works for Cello

Chopin: Complete Works for Cello

  • 発売日: 2018/08/30
  • メディア: MP3 ダウンロード