こともなし

晴。

昨日読んだ pha さんの本からは、思い出すことがいろいろとある。例えば、優秀なサラリーマンとしてバリバリ働いてお金をたくさん稼いでいるのはよいが、使い方がわからず、それを元手に FX 投資をしている知人の話。それでお金がさらに増えればよいけれど、それはどうもギャンブルにハマるのと一緒だよね。pha さんは、お金をたくさん稼ぐ人には、お金の使い方が雑な人が多いと書いているけれど、なるほどなあと思う。pha さんは知人が多いので、自分のリアルな見聞なのがすごい。というか、そういう人たちを冷静に見ていられてそして淡々と貧乏暮らししていられるのもまたすごい。pha さんは今どきの「コストパフォーマンス」という言葉をよく使われるけれど、それはお金を雑に使わない、お金がなくても結構楽しく生きられるという意味なのだと思う。pha さんはキュウリとかゴーヤとか育てていて、こういう蔓性の植物は一時間くらいでも伸びているのがわかるのが楽しい、そういう感じで生活を楽しめる人なのだ。
 ただ、pha さんのやり方は基本的にネットと都会が前提で、田舎メインで暮らすようにはなかなかなっていないけれど、そこは我々で考えていくべきところだなと思う。でも、田舎はリソースが余っていて、お金がさらにかからないという説得的な話もあったな、そういや。それはそのとおり。pha さんが正確に指摘していたとおり、田舎は閉鎖的でヨソモノを排除するという一般的傾向があるので、そこらをどうするかということだが。田舎の人は義理堅いが、ズルくて自分勝手(これが矛盾じゃないのですよ)というところは実際にある。

午後、図書館。予約を入れて二月あまり待ったルシア・ベルリンを借りる。

ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。フレンチクルーラーブレンドコーヒー385円。先ほど借りた『掃除婦のための手引き書』を読み始める。短篇集。すぐに、レイモンド・カーヴァーが連想される。カーヴァーに影響を与えているそうだから、当り前なのかも知れない。これまでほぼ未邦訳の作家だったとは驚きだが、ルシア・ベルリンは本国でも再評価されたところというから、そうなっているのだろう。女性のハードボイルドだという感じ。100ページも読んでいないが、そこまでにしておく。

もう少し何か読みたい気分だったので、新書本でもと思いイオンモール内の本屋へ行ってみたが、特に何もなし。ショパンのピアノ協奏曲第一番の終楽章が静かに流れていた。ここはよくショパンが流れているな。もしかして、ショパン・チャンネル(?)か何かなのか。イオンの外へ出たら、五時前なのに既に真っ暗だった。


NML で音楽を聴く。■バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第一番 BWV1001 で、ヴァイオリンはジェラール・プーレNML)。

Bach,J.S.: a Violon Solo

Bach,J.S.: a Violon Solo

■ブクステフーデの「前奏曲、フーガとシャコンヌハ長調前奏曲 ト短調、「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」、パッサカリア ニ短調で、オルガンはヴァンサン・ブーシェNML)。ブクステフーデが若きバッハに多大な影響を与えたことは知っていたが、これほどの巨人だったとは。もっと聴いてみたいな、ブクステフーデは。

モーツァルト弦楽四重奏曲第十五番 K.421 で、演奏はリンゼイ四重奏団(NML)。
String Quartet

String Quartet

■内藤明美の「旅」で、フルートはタラ・ヘレン・オコーナー、ヴィオラはリチャード・オニール、ハープはジューン・ハン、「サンクチュアリ」で、アコーディオンはクラウディオ・ヤコムッチ(NMLCD)。■ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第三番 op.12-3 で、ヴァイオリンはロレンツォ・ガット、ピアノはジュリアン・リベール(NML)。よい。