深夜起床。
夕食のあとすぐ寝ると、胃酸過多かなんかで少し胸がむかつく。
NML で音楽を聴く。■ブラームスの「六つのピアノ小品」 op.118 で、ピアノは関本昌平(NML)。関本昌平というピアニストについてはまったく知るところがないが、これはよい演奏。ブラームス最晩年のピアノ小品集はどれも好きだが、曲集としてはわたしはこの op.118 がいちばん好きである。これまでバックハウスのむしろザハリッヒな演奏をよく聴いてきた。この演奏は、音が大きい部分より小さい部分の方が遥かによい。テンポもかなりゆっくりで、グールドの有名な間奏曲集のディスク(これまでどれだけ聴いてきたことか!)を思わせるし、おそらくそれを意識しているような気がする。ジャズが好きな方とかにも、お勧めできるのではないか。
- アーティスト: 関本昌平,ブラームス,関本昌平(ピアノ)
- 出版社/メーカー: ソニーミュージック/ミューズ
- 発売日: 2012/07/18
- メディア: CD
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メルニコフ、NML にたくさん入っている。室内楽の演奏が多い感じ。■ブラームスのピアノ五重奏曲 op.34 で、ピアノはキリル・ゲルシュタイン、ハーゲン四重奏団(NML)。
- アーティスト: Brahms / Hagen Quartett / Gerstein
- 出版社/メーカー: Myrios Classics
- 発売日: 2019/11/15
- メディア: CD
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まあわかるのだけれど、結局それは、日本が経済的に没落したからか、生活が苦しいからか、お金以外に価値が見出せないからなのか。わたしはお気楽に暮らしているが、それでも生きづらさを感じるのは、世の中がまったくギスギスしているからである。世の中にあまり興味がもてないし、他人(特に若い人たち)にもあまり興味がもてない。凡庸な言い草だけれど、ほんと日本人は変ったなと毎日実感している。もはやわたしの知っていた日本はほぼ消滅した。でも、そんなことは若い人たちには関係ないから、何で若い人たちが生きづらいかわからない。自分たちの精神をむちゃくちゃ粗末に扱って、年上の世代に悪態をついて、他人にマウントを取って、SNS に反吐を撒き散らして*1、好きにやってるじゃんと思う。20代の8割「現在の世の中は生きづらい」 "人生100年時代"は「望んでいない」人が多数 https://t.co/hUWcrY7yjN
— 5mm / 5Agape (@pycl) October 31, 2019
勝手なことを書いたな。
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晴。
早起きしたときだけ朝食を食べるのだが、バタ付パンとコーヒーとトマトジュースの朝食が好きだ。今日はめずらしく新聞も読んだ。ウチはずっとあの評判の悪い(笑)朝日新聞である。学生のときは下宿にテレビもラジオもなかったので、新聞だけがメディアだった(もちろんネットなんてありませんよ)。ひさしぶりに、新聞を読むってのも悪くないね。
さて。書類をもってさあこれでどうかしらんと思って行ったら、「担当が一時間半くらいしないと帰ってきません」。「えっ、できるだけ早くって言われたんですけど」「まだ二箇月くらいありますし」「そうですか…」ってすごすご帰ってきた。往復一時間半かかるのに…。木で鼻をくくったような対応といい何だか知らないイライラをぶつけられたり、この件に関するかぎりこの組織の担当たちとはつくづく相性が悪いですな!
昼から肉屋。スーパー。
文庫版『成城だより』を読む。この巻は単行本で読んでいるのだが、あらためて呆れ果てる。わたしは学生のとき森毅先生の最後の雑談ゼミに出ていたのだが、そのとき先生がこれに感嘆していたのをちょっと思い出した。森先生も大変な雑読家だったが、大岡じいさんのこのすさまじい乱読、乱聴(?)、乱観(?)その他には圧倒される。これが、いまなら小林秀雄よりも好まれるのはわかるし、まあそれでよいでもあろう。わたしも本音をもらして若い人たちを dis っているヒマがあったら、こわいじいさんでも読まないとなと思う。
それから、この文庫版には小林信彦氏と三島由紀夫の書評が収録されている。三島は措くとして、小林さんの文章はおもしろかったし、納得のいくものだった。小林さんも大岡じいさんも本物の都会人なので、たぶんだけれどそこらあたりの共感があるのかしらと思った。わたしは東京の人間というものに偏見をもっているが、かかる人々には文句なく脱帽する。関係ないけれど、蓮實重彦さんもわたしには本物の都会人という気がする。知らないけれど。
いま Wikipedia を見ていて知ったが、蓮實さんは『反=日本語論』に出てきていた息子さんを早く癌で亡くされているのだな。