こともなし

晴。
よく寝た。楽しい夢を見た。ネットの知人とか出てきた。本当は顔がわからない人でも、こういうイメージだというのがあるらしい。

NML で音楽を聴く。■バッハの「三声のシンフォニア」 BWV787-801 で、ピアノは野平一郎(NMLCD)。■シューマンの「クライスレリアーナ」 op.16 で、ピアノはアンドレアス・エッゲルツベルガー(NML)。自分はこの曲が好きなのだなあとつくづく思った。

Dystonia

Dystonia

デューク・エリントン(デイヴィッド・シフ編曲)の「デュカル組曲」で、クラリネットはデイヴィッド・シフリン、ドーヴァー四重奏団(NML)。
Clarinet Quintets for Our Time

Clarinet Quintets for Our Time

 
昼からミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。フレンチクルーラーブレンドコーヒー385円。石牟礼道子さんの『煤の中のマリア』を読む。暗澹。鈴木重成という人については調べてみないといけないなと思った。天草の乱の後に代官として天草を治め、老齢になったのち天草の住人のために割腹して果てたという(Wikipedia ではその説は否定されていて、病死とのことである)。その兄が禅僧の鈴木正三(しょうさん)で、この人については聞いた覚えがある。

カルコス。ちくま学芸文庫一冊購入。

早く落ちた多量の柿の実が腐ってくさいので、集めて捨てる。数箇所蚊に噛まれてしまった。これだけ涼しくなっても、まだしつこい蚊がいるのね。

神坂次郎の続き。

録画しておいた、NHKスペシャル「大廃業時代」を観る。
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あまり暗い印象にならないように番組が作ってあったが、自分はかなり暗鬱な気分になった。来年一年間で、日本の企業の五分の一が廃業する可能性があるという(あくまでも「可能性」である)。番組では語られなかったが、廃業する企業の半分が黒字で、理由の多くは後継者不足である。とにかく、番組内で当然とされていたのは、「大廃業時代」が確実に来るということで、それはいずれの専門家でも同じであった。廃業する企業のほとんどは地方の中小企業である。この番組で特に焦点を当てられていたのは、どうせ廃業するなら余力のある内にした方がよく、にっちもさっちもいかなくなってから「倒産」すると、他へ及ぼす影響が大きすぎるということであった。番組ではそれをアドバイスする経営コンサルタントに密着していて、企業の「おくりびと*1と呼ばれていた。
 番組の中で、生き残れない企業は積極的につぶした方が日本のためという論者がクローズアップされていて、そうすれば新しい中小企業が出てくると楽観的であったが、なんともそれは希望的観測という他あるまい。その論者は、これから大企業はますます雇用を減らしていくから、質的に価値の高い新しい中小企業が生まれてくるしかないといっていた。これもさらなる希望的観測である。まあ、それしか希望はないのであろうが。

唐突にいわせてもらうが、日本は地方を切り捨て、それゆえに没落していくのではないか。首都圏という頭部は元気であるが、他の全身はひどい病に罹患していて、頭部はそのことを大したことではないと思っている、そんな気がするのだが。首都圏の知識人たちよ、十年間くらい日本のふつうの地方都市に住んでみたまえ。

*1:というのはわたしはヘンだと思う。「おくりびと」は死んだ後のための存在なのだから。むしろ、企業の「安楽死」アドバイザーとでもいうべきであろう。