こともなし

日曜日。曇。

NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第三番 op.2-3 で、ピアノはスティーヴン・コヴァセヴィチ(NMLCD)。■バッハのフランス組曲第二番 BWV813 で、ピアノはスヴャトスラフ・リヒテルNMLCD)。

昼寝。

珈琲工房ひぐち北一色店。小熊英二氏の新書本の続き。やはりとてもおもしろい。第四章まで読む。各章の扉裏にその章をうまくまとめた「要点」があるので、ここで中身を概略する必要はあるまい。若い人は高校生か大学教養課程(という呼称はいまはないかも知れないが)くらいで読んでおくとよい本だと思う。きっと生きていく武器になるだろう。


モーツァルトのピアノ協奏曲第六番 K.238 で、ピアノはエヴァ・オシンスカ、指揮はイェジー・マクシミウク、ポーランド室内管弦楽団NML)。

Mozart: Koncerty fortepianowe (1985)

Mozart: Koncerty fortepianowe (1985)

 
クララ・シューマンのピアノ協奏曲イ短調 op.7 で、ピアノはイサダ・ケネー=メイソン、指揮はホーリー・マシソン、ロイヤル・リヴァプールフィルハーモニー管弦楽団NML)。クララ・シューマンは NML ではもはや常連的存在であり、様々な曲が様々な演奏家によって録音されている。わたしはあまり聴いたことがないが、クラシック音楽の歴史の中では女性作曲家はきわめて数が少ないせいもあるのだろう、マイナー作曲家の中ではもはやめずらしくも何ともない。クララ・シューマンは天才ピアニストとして少女のときから有名であり、若くして「天才」の名を負った人間がそれを意識せざるを得なかったところが、曲にはっきりと表れていると思う。いずれにせよ、その才能は明らかで、夫であるロベルト・シューマンよりは(といってもその時点でクララは子供だったので、ロベルトはまだ夫でも何でもないが)、例えばショパンなどを思わせるところを自分は感じる。オーケストレーションはロベルトによるものとのことだ(参照)。慣れないと晦渋なところがあるように思われるが、慣れてしまえば魅力的なところはたくさんある。
Romance

Romance

クララ・シューマンの「三つのロマンス」 op.11 で、ピアノはイサダ・ケネー=メイソン(NML)。