曇。
昨晩は澁澤龍彦を読んで寝た。
午前中はぼーっとして二度寝してまたぼーっとしておしまい。
山形さんが「ノマド」の現実的知見を我々に届けてくれたわけだが、そうするとモンゴル帝国がアジア全域を席巻した「戦争機械」だったというのも誤りなのだろうか。もっともわたしは D=G はよくわからなかったし、どうでもいいといえばどうでもいいのだが。また D=G を読み返してみようかな。
NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンの交響曲第六番 op.68 で、指揮はルネ・レイボヴィッツ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(NML、MP3 DL)。すばらしい。■モーツァルトのディヴェルティメント第十一番 K.251 で、指揮はベルナール・ワール、ヴェルサイユ室内管弦楽団(NML)。
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ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。フレンチクルーラー+ブレンドコーヒー378円。土井隆義『「宿命」を生きる若者たち』読了。岩波ブックレットの一で、老母が購入、おもしろそうなので廻してもらった本である。薄いブックレットなのですぐに読み終えたが、わたしには何だか小むずかしい本だった。題名からして現代の若者たちを論じた本であるのはすぐわかると思うが、自分はアホなので、現代において高齢者の万引きが激増しているとか、そんな記述が身につまされたくらいだからまともに読めていない。そうなのですよ、高齢者が万引きするのである。まずは経済的理由で、将来への金銭的不安で万引きをする。それから、万引きが成功すれば、満足感や達成感の高揚がある。最後に、もし万引きが発覚したら、他人とコミニュケーションを取る、つまりは話しかけてもらえる。まったくこの気持ちはわかるので、将来一人暮らしをする高齢者で、一日誰とも口をきかないという生活になったら、わたしも万引き常習者になるのではないかしらんとつくづく思った。
もひとつ本書でああと思ったのは、刑務所から脱走したある若者の、その脱走の理由というのが、自由をもとめてなのではまったくなく、なんと刑務官に叱られて刑務所内に自分の居場所がなくなったと思ったからだという記述にだった。その若者はいわゆる模範囚だったらしく、そのことが誇りだったらしいのである。とかね。
というどうでもいいようなところにばかり反応して、あとは何だか小むずかしかったですね。若い人たちは生活に対する満足度が大変に高い。ふむ。努力してもムダだと思っている(というか、努力できるのも能力の内、というやつ)。ほお。自分の身近な狭い人間関係で満足する傾向にある。なるほど。まあそんなことがデータから導出されているが、わたしは正直言ってあまり興味がもてなかった。若い人たちは彼ら彼女らなりにやっていくだろうし、わたしのような時代遅れの人間ができることは、彼ら彼女らの邪魔をしないくらいのことではないか。好きにやったらよいのであるし、実際そうにしかならない。残念ながら、わたしは自分の未熟さに対処することで精一杯である。まさに人間のクズであり、そんな人間に若い人たちが興味をもつとか、まるで思えないのだ。
「宿命」を生きる若者たち: 格差と幸福をつなぐもの (岩波ブックレット)
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