岡本隆司『増補 中国「反日」の源流』

晴。
早起き。

NML で音楽を聴く。■バッハのフランス組曲第四番 BWV815 で、ピアノはシェン・ユエン(NMLMP3 DL)。■ハイドン交響曲第八十六番 Hob.I:86 で、指揮はエルネスト・アンセルメ、スイス・ロマンド管弦楽団NMLCD)。■ベートーヴェンのピアノ協奏曲第三番 op.37 で、ピアノはマルタ・アルゲリッチ、指揮はクラウディオ・アバドマーラー室内管弦楽団NML)。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番&第3番

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番&第3番

ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第一番 op.49 で、演奏はフィッツウィリアム弦楽四重奏団NML)。ボロディンQ の演奏とは随分ちがうが、これはまたこれでショスタコーヴィチだ。交響曲に近い感じがするのはこちらかなと思う。ボロディンQ のはもっとベートーヴェン的かも知れない。残りを聴くのが楽しみ。
String Quartets (Comp)

String Quartets (Comp)

モーツァルトのセレナード第十三番 K.525 で、指揮はヴィルヘルム・フルトヴェングラーウィーン・フィルハーモニー管弦楽団NML)。いわゆる「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。この曲を聴いたのはひさしぶり。
Mozart: Eine Kleine Nachtmusik

Mozart: Eine Kleine Nachtmusik

エリオット・カーター(1908-2012)のピアノ・ソナタで、ピアノはクレール=マリー・ル・ゲ(NMLCD)。

電子書籍東浩紀さんを読んでいて、ソクラテスの刑死についてこんな言葉が書かれていた。「…ソクラテスにむけられた非難は要は、おまえはなんかあやしい、嫌なことをいう、みんなの空気に水を差す、だから死ねというものである。犯罪の具体例はなく、噂による感情の暴走だけがある。それは、現代の SNS で頻発するリンチとまったく変わらない。」思わず感動させられた。洵にそのとおり。だから何だということはないけれど、感動してしまった。それと似ているが、「お前は何か気に入らない。だから死ね」というのもよくあると思う。我々がかかる発想から逃れるのは大変にむずかしい。では、さてかかる根本的にまちがった発想を、議論に強い人が罵倒しつつ、完膚なきまでに叩き潰す、でブロック、そういうのも時に見られる。それはいいのだろうか。自分は何となくそれも気になるのだが、いいのだろうな、たぶん。

しかし、皆んな SNS で何がしたいのですかね。何で SNS なんかやっているの? 愚問ですかね。


ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。エンゼルクリームボール+ゴールデンチョコレートボール+ブレンドコーヒー344円。岡本隆司の続きを読む。第十章まで読んだ。そろそろ「反日」の起源に関わりある話が出てきたが、しかしやはり「反日」云々はあまり関係ない本な気がする。優れた歴史書をひさしぶりに読んでおもしろい。なんか、中国(清)の「中華意識」は当然なのだが、日本にも日本なりの「中華意識」があるという話で読んでいてあまり愉快でない。それに、清も日本も「朝鮮」を属国関係とか、とにかくコマのひとつとしか見ていなくて、それもあんまり愉快でない。そこで李鴻章伊藤博文との丁々発止などもマンガ的にドラマティックな感じはあるが、しかしそういう目で歴史を見る(これは本書のことではありません)というのもなあ。ちなみに「琉球」もそれと同じくコマのひとつにすぎない。そしてつくづく思うのが、国のこういう自分たちの生きたわけでもない過去の歴史を否応なく後世が引き受けなくてはならぬという事実も、何とはなく気鬱である。自分が日本人として生まれたのは偶然にすぎないといえばそうであり、例えば中国に生まれていればまったくちがった歴史を引き受けねばならないわけで、まあしかしそのような仮定そのものが無意味だ。
 同様に、いまの日本が沈没しかかっているのもまた後世の日本人が引き受けないといけないわけで(もちろんいま何とかしないといけないのだが、その後である)、かかる無限連鎖に疲れる。何を幼稚なことをいっているのだと我ながら思うが。
 そして、国家に殉じた(?)死者たちの重みというか、それはほとんど「怨念」だ。怨念の堆積。それを利用する者たち。


日没前、散歩。
20190618193941
自分などが危険視される対象なんでしょうね。わたしにちかんされそうな女性たちは精々注意するとよろしい。
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ああ、こんなところがあったのだな。近所に何十年住んでいるというのだ。空では戦闘機が轟音をたてて北上していく。夜の日本海上でのミッションなのだな。各務原は基地(航空自衛隊岐阜基地)の町である。
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いつまでこの光景が見られるものか。

岡本隆司『増補 中国「反日」の源流』読了。感想はこれまでに書いたので繰り返さない。本書は啓蒙書であり、本格的かつリーダブルで、とてもおもしろかった。題名は 1905年への注目以外、微妙なところ。中国、日本の双方を向いた、近代に関する歴史書である。著者は新書本も何冊か書いておられるので、そのうち読むと思う。