こともなし

日曜日。晴。
昨晩は井筒先生を読んで寝た。
明け方に一度目覚めるも、また寝る。

NML で音楽を聴く。■バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻 ~ 第十九番 BWV864 - 第二十四番 BWV869 で、ピアノは園田高弘NMLCD)。

曇。
昼から「ひぐち」まで歩く。あんまり元気がない。
珈琲工房ひぐち北一色店。片山杜秀さんの『鬼子の歌』の続き。伊福部昭山田耕筰についての章を読む。すごくおもしろいのだが、結局自分は「音楽愛好家」に過ぎず、「音楽の専門家」ではないことを痛感する。本書は、日本という「クラシック音楽後進国」で苦闘した音楽家たちへの鎮魂歌であるともいえようが、その「クラシック音楽後進国」というのは、我々日本の「音楽愛好家」のあり方に関係があるというのが本書の語られない主題であるかも知れない。そしてわたしはたぶん、自分が「音楽愛好家」に過ぎないことをどうしようとも思っていないようだ。片山杜秀さん的には、そういうのはどうなるのだろうか、本書を注意深く読まないとなと思う。

「柿の種」をぼりぼり食う。花粉で目がかゆい。

gihyo.jp
モーツァルト弦楽四重奏曲第二十一番 K.575 で、演奏はアレクサンダー弦楽四重奏団NMLCD)。■マーラー交響曲第七番で、指揮はマリス・ヤンソンスロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団NML)。あぶないあぶない、まさかこの曲の第一楽章で思わず泣きそうになったぜ。しかし、これが万人によい演奏なのか、自分にはよくわからない。この曲のキモである第二楽章と第四楽章(共に「夜の音楽」 Nachtmusik と書いてある)で、こんなにおもしろい演奏に出会ったことはかつてないのだが、それもこれまでは自分にはよくわかっていなかっただけかも知れないのだ。ヤンソンスって、もちろん有名指揮者だけれど、一般にどういう評価なのか、これも知らない。知らないことばかりだな。何でこんなにおもしろいのだろう。でもまあ、わかりやすく盛り上げてくれる終楽章とかもよかったですね。自分にはひたすらよい演奏だったと決めつけて、おしまい。最後ブラボーつって盛大に拍手したかった。

Mahler: Symphony No 7

Mahler: Symphony No 7

しかし、マーラーみたいに複雑な音楽で 80分というのは、自分には限界かそれを超えているな。精神の器が小さいので、ほんと大変。つかれる。