こともなし

曇。
昨晩は明け方までプログラミングをしていた。なので寝坊。

NML で音楽を聴く。■バッハのイギリス組曲第三番 BWV808 で、ピアノはウラディーミル・フェルツマン(NMLCD)。■カルロ・ジェズアルドの「聖週間の聖務日課のためのレスポンソリウム集 - 聖土曜日のためのレスポンソリウム」で、演奏はヒリヤード・アンサンブルNMLCD)。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第八番 op.13 「悲愴」で、ピアノはゾルターン・コチシュ(NMLCD)。よい演奏だな。■バルトークの「10のやさしいピアノ小品」で、ピアノは高橋悠治NMLCD)。

晴。
リヒャルト・シュトラウスの「メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための習作)」で、指揮はアンドレ・プレヴィンウィーン・フィルハーモニー管弦楽団NML)。この曲のウィーン・フィルによる演奏とあれば聴かざるを得ない。すばらしくコクの深い、まさしく世紀末ウィーンの香りに満ちた名演だと思う。リヒャルト・シュトラウス、ほんとにすごい。

R.シュトラウス:メタモルフォーゼン、傷病兵の仕事場から

R.シュトラウス:メタモルフォーゼン、傷病兵の仕事場から

この曲はドイツ第三帝国の崩壊時に痛みをもって書かれた名曲であるが、退廃音楽とたがわない洗練された美に満ちているところがリヒャルト・シュトラウスであろう。当時リヒャルト・シュトラウスは 81歳であった。世紀末は彼の若い頃であったが、この曲には彼の生涯のすべてが入っているという。老人の弛緩などは微塵も感じられない。■ジェルジ・クルターグの弦楽四重奏曲 op.1、「ミハーイ・アンドラーシュへのオマージュ『弦楽四重奏のための12のミクロリュード』」 op.13、「小オフィチウム(聖務日課) - エンドレ・セルヴァンスキを追悼して」 op.28 で、演奏はモリナーリ四重奏団(NML)。
COMPLETE STRING QUARTETS

COMPLETE STRING QUARTETS

 

珈琲工房ひぐち北一色店。これくらいおいしければわざわざ喫茶店でコーヒーを飲んでもいい気がするな。さて、北田暁大さんらがまとめた『社会にとって趣味とは何か』を読む。北田さんをリスペクトしているので読み始めたが、必要な知識がこちらになさすぎてよくわからない。ブルデュー、めんどくさいですな。しかし、もう十年もすれば老人になるというおっさんが、よくもわからずにこんなものを読んでいるなど、自分はマジで「中二病的ヘタレ」なんだなとつくづく思う。でもまあおもしろかったので 130ページくらい読んだ。