こともなし

昧爽起床。五時少し前か。ものすごく映像的で spectacular でおもしろい夢を見ていて、ちょっと忘れるのが惜しい。CG をふんだんに使った映画でも、再現することはむずかしいかも知れない。そしていまこう書くと気恥ずかしいが、深い「愛」の物語でもあった。何だったのだろう。自分のどこにこれほどの「愛」があったのか。すばらしい感覚が残っている。まあこれ以上書くつもりはない。いきつくところまでいって、目が覚めてしまった。日常に帰ろう。(AM05:04)

それにしても、自分は八〇年代の人間なのだな、よくも悪くも。それをつくづく思い知らされる。しかし、あれはあれで深くて豊かなところがあったのだろう。変な話、漫画家の高橋留美子って、自分には時代精神のように思われるな。あの可能性は、どこへいったのか。いまそれがまったく受け継がれていないとは思わないが、やはりいまとはちがう。我々はどこかで何かを失ってしまったのかも知れない。そしてそれは、自分のような者などが墓場へもっていっておしまいになるのだろう。世界線が変ってしまったのだ。

宙ぶらりんの八〇年代。あの時代に活躍したある人が「おれたちのことをなかったことにするのはやめろ」という声を挙げていたが、いまではなるほどと思う。Tumblr で八〇年代を集めている人が結構いるが、わかる気がしてきた。しかし、わたしはノスタルジアでそう言っているのではない。ただ、ホントに「世界線が変った」というのは、オカルト的でバカバカしくはあるけれど、意外と言い得ているかも知れないな。現在は、どこか悪い夢のような感じがする。何かが、終ってしまったのだ。そして、いまだにそれになじめないのだな。

人生の最後が始まったのかも知れない。(AM05:33)

曇。のち好天。爽やかな天気になった。

NML で音楽を聴く。■バッハのパルティータ第三番 BWV827 で、ピアノは園田高弘NMLCD)。やはりどう思っても園田高弘はすばらしい。■バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第二番 BWV1003 で、ヴァイオリンはヒラリー・ハーンNMLCD)。最高の名曲のひとつで、じつはここまでヒラリー・ハーンのバッハはよくわからないなと思いながら聴いていたのだが、この曲の演奏ではやはり胸をうたれた。それにしても、アンダンテなど、こんな悲しい曲があるだろうかと思う。■ハイドン交響曲第九十番 Hob.I:90 で、指揮はフランス・ブリュッヘン18世紀オーケストラNMLCD)。
 
母の診察のため病院。先日の詳しい検査の結果は良好。まあ治療の副作用とかもあって完全に元に戻せるとはすぐにはいかないようだが、とりあえずはよい結果だった。あとは二箇月に一度ほど検査をしていくことになるだろう。なかなか「完全治癒」というのはむずかしく、ある程度の不自由は受け入れていくしかないようだ。でも、無理ということでもないらしいし。


たけしのコマ大数学科」で出された問題を Ruby で解いている。プログラミングで解ける問題が結構あって、楽しんでいます。今日は四問解いた。
marginalia.hatenablog.com