休日(体育の日)。晴。
ここ数日しんどかったが、光が見えてきた感じ。凡夫の修行終わることなし。
好天。暑いくらい。昼から珈琲工房ひぐち北一色店。イサク・ディネセンを読む。北欧人の彼女がアフリカでコーヒー園を経営していた頃の回想記であり、まだ読み始めたばかりだが、どうも一種のキリスト教信仰の記という性格が本書にはあるように予想される。著者はアフリカ人を非常に褒めるが、自分が明治時代に同じような目で東洋人として見られたらどう思うか、ちょっと気になったりもする。著者はみずから深く恃むところがあり、古風な道徳をもち、自分を特別な人間だと確信しているように感じられる。というのは、自分の気のせいであろうか。
NML で音楽を聴く。■モーツァルトのピアノ三重奏曲第六番 K.564 で、演奏はトリオ・フォントネ(NML、CD)。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第五番 op.10-1 で、ピアノは園田高弘(NML、CD)。ベートーヴェンらしいベートーヴェンだな。■アルベニスの「イベリア」第四巻で、ピアノはアリシア・デ・ラローチャ(NML、CD)。■ドビュッシーの「映像」第二集で、ピアノは阪田知樹(NML、CD)。うーん、すばらしい。
■ヤナーチェクのピアノ・ソナタ「1905年10月1日、街頭にて」で、ピアノはアンドラーシュ・シフ(NML、CD)。■ラフマニノフのショパンの主題による変奏曲 op.22 他で、ピアノは中桐望(NML、CD)。楽しんだ。まったく日本人ピアニスト、おもしろすぎる。このピアニストなど、たぶん世界的な人気演奏家になるとは思われないのだが(失礼!)、自分が日本人のせいなのか、じつにおもしろく聴ける。まあでもこのところここで日本人ピアニストとか何とか言っているけれど、別に日本人なら何でもいいというわけでも何でもなくて、ちょっと聴けばわかるから、確かにおもしろそうな(日本人)音楽家をセレクトして聴いているわけだが。でも、世界的に知られていなくても、日本人音楽家のレヴェルは決して低くないですよ。と僕は思うのだが、どうですか? ■シューベルトの交響曲第九番 D944 で、指揮は小澤征爾、サイトウ・キネン・オーケストラ(NML)。クソマジメの小澤征爾、すばらしい…。シリアスな大曲を振らせると、小澤征爾は特別だな。しかし長くて疲れたー。
- アーティスト: サイトウ・キネン・オーケストラ小澤征爾,シューベルト,小澤征爾,サイトウ・キネン・オーケストラ
- 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1997/07/25
- メディア: CD
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