家族で三重の高田派専修寺へ

晴。
出かけるので早起き。

朝起きてネットを巡回するのだけれど、いつも朝早く更新されているゆたさんのブログが PC 不調のためだそうで更新されていない。いつも、何書いてるかなとまず見るので、何かへんな感じ。

NML で音楽を聴く。■バッハのピアノ協奏曲ニ長調 BWV1054 で、ピアノはスヴャトスラフ・リヒテル、指揮はユーリ・バシュメットNMLCD)。リヒテルがピアノを弾いているのに、別にコンティヌオ・バスがチェンバロで付いているという。晩年のリヒテルはこれはこれでおもしろいし、すばらしいな。そっけないくらい簡素な演奏で、淡々と弾いているのだが、これもまた名演なのだ。技巧の衰えは多少はあるのかも知れないが、全然それに関係がないスタイルで、豊かなものである。これぞ古典という感じ。■モーツァルトのフルート四重奏曲第四番 K.298 で、フルートは工藤重典(NMLCD)。■ハイドン交響曲第百三番 Hob.I:103 で、指揮はフランス・ブリュッヘン18世紀オーケストラNMLCD)。ようやくハイドン交響曲がわかってきた感じ。モーツァルトベートーヴェンと近いが、やはりハイドンハイドンなりのことはある。すばらしい。

母がだいぶ元気になってきたので、家族で遊びに行ってきました。八時半に出発、いつもどおり岐阜各務原IC から高速に乗って、名古屋高速から東名阪自動車道へ。好天。御在所SA で休憩すると、行楽シーズンになってきたのか、駐車場は結構埋まっていた。途中、多少の渋滞もあった。伊勢自動車道の芸濃IC で高速を下りて、十一時前に真宗高田派本山 専修寺着。真宗高田派というのは浄土真宗十派のうち、本願寺派西本願寺)、大谷派東本願寺)に次ぐ第三の規模の宗派で、その本山が三重県にあって専修寺というのである。そこへ行ってきたわけです。
 宝物館の見学などは事前連絡が必要で、到着前に電話を入れよとか、結構注文が付く。到着すると若い僧が案内してくれて、宝物館、如来堂、御影堂できちんと説明を受けることができた。これはよかったですね。まあ宝物館といっても親鸞関係のものなのだがほとんどが複製品で、説明に意味があった感じ。最近国宝に指定された如来堂、御影堂でも、高田派の歴史から建物の特徴など、しっかりした説明を受けて、たいへんによくわかった。それによると、高田派というのは親鸞の関東布教時の信徒がもともとの母体で、いろいろな事情があって(そのあたりは結構ややこしい)関東から三重県に移ってきてこうなったということだった。相当に大きいお寺ですよ。写真はこんな感じ。



いちばん上のが山門、二番目が如来堂で、これだけでもその大きさがわかると思います。じつは御影堂がいちばん大きい建物でメインなのだが、残念ながらあまりうまく撮影できませんでした。三番めの写真は如来堂の装飾で、これ以外でも装飾に相当に凝っています。で、全部説明が終って一時間くらいかな。かなり充実していました。そのあと、ちょうどおつとめがあったので読経を聴いてみたが、読まれているのは我々と同じ「正信偈」で(ちなみにウチは真宗大谷派です)、ただし節回しが相当にちがう。こちらのはゆっくりと歌うようで、なかなか雰囲気がありました。これは好印象でしたね。
 本日のメインはこれでおしまい。寺の近くで食事をしようとしたら、そこがたまたまお休み。ただ、通りを歩いたので、その雰囲気がよくわかりました。ここは寺内町になっているのですね。古い歴史のありそうな家が多かったです。
 食事はどうしようかと思ったのだが、移動途中のイオンタウンバーミヤンでふつうにラーメンにした。
 で、ついでなので、三重県立美術館にも立ち寄りました。企画展「日本画*大研究展」というやつを見てみた。僕はこれまで日本画はあまりピンとこなかったのだが、時期が熟していたのか、なかなかおもしろかった。最近「奇想」で人気の蕭白が多くて、まあ蕭白はあまり好きでないのだが、他によいものが結構あった。近代日本画が意外とおもしろいですね。それから、これは最近の人だが、横山操というひとの「瀟湘八景」というのが凄みがあった。非常に挑戦的な日本画で、技法がよくわからないものとかもあるらしい。しかし内実があって、これはすばらしかったですね。横山というひとはまったく知らないのだが、いろんな人がいるなあと思わされました。
 まあひさしぶりに遊んで皆んな疲れたので、それくらいにしておいて帰途につきました。帰りにまた御在所SA に立ち寄って、赤福で抹茶のかき氷を皆んなで食ったのが楽しかった。午後五時前帰宅。移動総計 220km あまりでした。