町田康『スピンク合財帖』

晴。
起きたら老母から連絡(?)があって、庭にカブトムシがいると。え、と見にいったらメスのカブトムシだった。何か食べているところのようだ。野生のを見るなんて子供のとき以来か。そのうち母が写真をブログにアップすることでしょう。

昨日から何にもしたくない。なので昨日は Ruby で遊んでいた。プログラミングは罪のない遊びなのだけれど、最近ではお仕事に使う人たちが喧しすぎて楽しい記事があまり見られない。幼稚で役に立たなくてもいいので(自分には)楽しいプログラミングをしていきたい。
 でも、Qiita とか見ていると、お仕事の人たちが必ずしもレヴェルが高いわけではない。自分の知らない言語のこととか、あまり使ったことがないのが丸見えなのに断定的なことを書いている記事が少なくない。というか、最近(自分には)Qiita つまらなくなった。まあ、IT 職の人たちがやたらと増えたせいもあるだろうな。流行的な話題ばかりが目に留まるようになっている。

NML で音楽を聴く。■バッハのイギリス組曲第六番 BWV811 で、チェンバログスタフ・レオンハルトNML)。CD が安いな。

Bach English Suites-Partitas

Bach English Suites-Partitas

メンデルスゾーンのロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op. 14 (フルートとピアノ編)、ジョルジュ・ユーの「幻想曲」、セシル・シャミナードのフルート・コンチェルティーノ Op. 107 (フルートとピアノ編)で、フルートは浮ヶ谷順子 、ピアノは元井美幸(NMLCD)。

夕方、珈琲工房ひぐち北一色店へ。ここ、コーヒーに付いてくるクッキーだけダメだな。甘ったるくて、せっかくおいしいコーヒーの味を消しちゃう。って喫茶店評論家じゃないですけれど。
町田康を読む。スピンクものはいまひとつよくわからないのだなあ。町田さん本人が犬から戯画化されているのだけれど、ちょっとイヤな感じかも。気にし過ぎかな。

図書館から借りてきた、町田康『スピンク合財帖』読了。途中で止めようかなとも思ったのだけれども、何とか最後まで読めました。

スピンク合財帖

スピンク合財帖

 
原民喜を読む。

NML で音楽を聴く。■バッハのイギリス組曲第三番 BWV808 で、チェンバログスタフ・レオンハルトNML)。■ブラームスのチェロ・ソナタ第一番 op.38 で、チェロはオフェリー・ガイヤール、ピアノはルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン(NMLCD)。■シューマンのピアノ協奏曲イ短調 op.54 で、ピアノはヴィルヘルム・バックハウス、指揮はカール・ベームウィーン・フィルハーモニー管弦楽団NML)。1963年のライブ録音。はっきり言って音が悪いです。デジタル的なノイズ・リダクションのせいでノイズはあまり感じられないけれど、それで音がよくなるわけではない。特にオケの音が貧弱で、とてもウィーン・フィルだとは聴いただけではわからないと思います。けれどもピアノの音はまずまずで、バックハウスらしい、(吉田秀和さんの言うところの)すっぱいような音の美しさはちゃんとわかります。で、あいかわらずゴツゴツした無骨なピアニズムだが、それでも終楽章などには思わず感動させられたのは秘密です。とても CD で買う気にはなれないが、ここいらがストリーミング配信サービスのうれしいところかも知れないな。

Concertos: Bohm / Bpo Vpo Askenase Elly Ney Backhaus Schneiderhan

Concertos: Bohm / Bpo Vpo Askenase Elly Ney Backhaus Schneiderhan

モーツァルトのピアノ・ソナタ第一番 K.279 で、ピアノは野平一郎(NML)。いや、これ、すばらしいでしょう。僕はモーツァルトのピアノ・ソナタの中では(第八番は別格として)この第一番がいちばん好きなのだが、まさにこれといいたい仕上がり。よく知らないのだけれど、野平さんってもっと聴かれていいんじゃない? まあ、NML でかなりの数のアルバムが聴けるので、ぼちぼち聴いていきたい。
野平一郎モーツアルト ピアノソナタ全集1

野平一郎モーツアルト ピアノソナタ全集1

■バッハのイタリア協奏曲 BWV971 で、ピアノは園田高弘NML)。これもよいな。日本人ピアニスト、っていうのはよくない括りかも知れないが、野平さんといい園田さんといい、紛れもない日本人ピアニストという気がする。どことなくアノニマスというか、無意識に自分というものを消していこうという志向。それはいまでは肯定的な価値をもたないかも知れないが、ここで「日本人ピアニスト」を聴いて感動する自分がいる。もっともそれは、最近の若い日本人の音楽家には既に当て嵌まらない呼称であるかも知れないのだが。(AM02:26)
バッハ:バッハ名曲アルバム

バッハ:バッハ名曲アルバム