こともなし

日曜日。晴。

ずっと暑いが、今日はこれまた特別に暑いのではないか。

NML で音楽を聴く。■ベートーヴェン交響曲第六番 op.68 で、指揮はクラウディオ・アバドベルリン・フィルハーモニー管弦楽団NMLCD)。アバドはもうちょっとたっぷりとしていたら完璧なのになとか、ほんのちょっとだけ強引かなとか思いながら聴いていたのであるが、第三楽章あたりから「おやおや」と思い始めて、終楽章では感動して困った。いい曲だな。やっぱりアバドBPO、やるなあ。■モーツァルトのピアノ・ソナタ第十三番 K.333 で、ピアノは野平一郎(NMLCD)。よくわからないのだけれど、野平さんいいのじゃないかな。■シューベルトのピアノ・ソナタ第十四番 D784 で、ピアノはワルター・クリーン(NMLCD)。最も危険な作曲家、シューベルト。この曲はとりあえずどれかリヒテルのライブ録音を聴けばよいのであるが、このクリーンの演奏もなかなかよいね。パワーも抒情もどちらもある。

夜も暑い。

NML で音楽を聴く。■シューベルトのピアノ・ソナタ第十四番 D784 で、ピアノはスヴャトスラフ・リヒテルNML)。リヒテルの演奏も聴きたくなった。すごいな。追記。これは1979年の東京でのライブ録音らしい。リヒテルは日本にしょっちゅう来ていた。自分もリヒテル最晩年の演奏会に行こうと思えばいけたのに、行かなかったのは今から思うともったいなかったな。ポリーニも日本によく来ているけれど、チケットが高すぎます。

Piano Sonatas Nos. 13 & 14

Piano Sonatas Nos. 13 & 14

ベートーヴェンのピアノ・トリオ第七番 op.97 で、ヴァイオリンはレオニード・コーガン、チェロはムスティスラフ・ロストローポーヴィチ、ピアノはエミール・ギレリスNML)。いやもう、本当にすばらしかった。まったくロシアの大家たちってのはどうなっているのだ。この曲(いわゆる「大公」)はしょっちゅう聴きたくなるのだが、長い(40分以上かかる)のとよい演奏がむずかしいこととで、めったに聴かない。満足しました。リードしているのはピアノのギレリスなのだけれど、コーガンもロストロポーヴィチもすごいからね。これぞ室内楽という。
Beethoven, Schumann, Strauss, Sinding, Villa-Lobos: Chamber Music

Beethoven, Schumann, Strauss, Sinding, Villa-Lobos: Chamber Music

 
シューベルト D784 の第一楽章第二主題が頭の中でぐるぐる回ってしかたがない。この曲って結局ここに尽きると思う。