ナクソス・ミュージック・ライブラリーに会員登録してみる

晴。


モーツァルトのピアノ協奏曲第二十七番 K.595 で、ピアノはアレキサンダー・マッジャー、指揮はアンドレ・プレヴィン


シューマンのピアノ・トリオ第三番 op.110 で、ヴァイオリンはジュリアン・ラクリン、チェロはトーレイヴ・テデーン、ピアノはイノン・バーナタン。曲のエートスを表現し切った、見事な演奏である。というか、自分はこれでこの曲が初めてわかった気がした。曲はスキゾフレニックなテイストをもっており、断言はできないけれどシューマンの精神的な病は既にかなりつらい段階にあったのではないかとも思われる。これを聴くと、あらためてシューマンの病は典型的なスキゾフレニアだとわかる。演奏はここまで曲に肉薄すると、演奏者たちも相当に危険ではないかと思われるのだが。それにしても第二楽章終了後の拍手には驚かされるのであり、これがわかる聴衆が一定数いるというのは、さすがに西洋はスキゾフレニアの本場であるなと感じた。日本人にはよくも悪くも、これはわかりにくい筈である。


関係ないけれど、OKATAKE さん、このところ鬱々気味で、大丈夫かなあとお節介にも思う。まあいま現在、本に携わっていれば鬱々するのが当然であるが。我々の世代以下、読書というものから離れて久しい。若い人たちは本当に読んでいないが、いまいちばん読んでいるのがそれでも若い人たちなのだから終っている。わたくしの同世代のおっさんおばさんたちは、子供に本を読めといいつつ自分は何も読んでいないというのが通り相場だろう。人のことはいいんだが。自分だって、本がなければ生きていけないとか全然ないし。

通院治療。外は風が冷たい。治療の副作用で痛いので痛み止めの薬を飲んでいるのだが、その薬の副作用でぼーっと眠いし、口がまずいらしい。あと一月だ。

 
ml.naxos.jp
ゆたさんのお勧めで「ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)」に会員登録してみた。NML はクラシック音楽が中心の定額聴き放題サービスである。まずは一箇月で申し込んでみた。金額は一月2000円というところである。注意しないといけないのは契約期間が月毎なので、ひと月の遅い日にちに登録するとその月は損になるということ。利用してわかったのは、ブラウザを利用して手軽に聴くことができ、音質がとてもよい(CD並)ことである。また、これは以前から承知していたが、音源は膨大な量あって、クラシック音楽のメジャーレーベルも参加している。なので、有名演奏家の演奏もたくさん聴ける。(まあ、自分は知らない音楽家が気になるけれど。)しかし思うが、ふつうのブラウザ経由なので、通信プロトコルがわかれば違法ダウンロードできてしまうのではないかと、ちょっと心配になった。もちろん何らかの対策は採られているのであろうが。とにかく、自分の LinuxChrome からでも問題なく利用できた。一方、残念なところもある。You Tube で便利なのはリコメンド機能で、これまでの視聴データから適当に動画をおすすめしてくれるのが便利だったが、NML ではそういう機能がなさそうっぽい。これの実装はむずかしくないと思うので、そういう機能があるといいなと思った。

さっそく NML で音楽を聴いてみた。■モーツァルトのピアノ・ソナタ第一番 K.279 で、フォルテピアノクリスティアン・ベズイデンホウト(NML)。

MOZART/ KEYBOARD MUSIC VOL.8 & 9

MOZART/ KEYBOARD MUSIC VOL.8 & 9

ベートーヴェン交響曲第八番 op.93 で、指揮はクラウディオ・アバドNML)。この曲好きだなあ。
Claudio Abbado: The Symphony Edition

Claudio Abbado: The Symphony Edition

ブルッフのヴァイオリン協奏曲第一番 op.26 で、ヴァイオリンは本田真理子、指揮はキース・クラーク(NML)。本田真理子っていうヴァイオリニストは全然知らないが、きれいな音が魅力的だと思う。第一楽章は自分の好みとしてはもっともっと情熱的に演ってほしかったが、終楽章などはユニークでよかった。ちょっとおもしろいね。
Violin Cto

Violin Cto

芥川也寸志の「弦楽のための三楽章『トリプティーク』」で、指揮は飯守泰次郎NML)。
芥川也寸志forever

芥川也寸志forever

 
NML は音がいいですねー。これはとてもよい。